令和元年6月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和元年6月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和元年6月27日(木)AM10:30~12:00
開催場所
茨城放送本社5階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [*]
  • 米 倉 達 広 [・]
  • 伊 藤 宏
  • 川 股 圭 之
  • 小 西 俊 一
  • 鷲 田 美 加

茨城放送出席者

  • 代表取締役社長

    北 島 重 司

  • 取締役編成局長

    阿 部 重 典

  • 編成局次長

    宮 田 浩 二

  • 編成局編成制作部員 番組ディレクター

    松 田 桂 奈

議題
『山下、金川のぴーちく、ぱーちく』
   放送日時:2019年6月12日(水)20:00 ~ 21:00[山下担当分]から抜粋
        2019年5月8日(水)20:00 ~ 21:00[金川担当分]から抜粋

委員からの意見

委員

中学、高校の時代によく聴いていた番組のイメージで入りこめた。山下ANが明るく元気で心地がよくて元気を分けてもらえるなと感じた。若手向けの番組かと聴きはじめたが、テーマがヤングカルチャーとか大人の処世術とかタイトルだけ見ると中高年世代が楽しめる狙いだと思った。LINEを使った告白、水戸駅前の取材、バラの花束のおねだり、花火大会でのデートの失敗談、現在の若い世代より自分たち中高年の世代の方が興味深く聴ける構成だった。
金川ANの「おいしさえりごのみ」では中村畜産の美明豚、生産者の現場の取材にあたり鳴き声から入り、サイズ感や肌質、その魅力をすごくコンパクトに伝えていた。消費者の目線にたって進行したところも非常に好感がもてた。また販売促進につながるようなまとめ方も上手かった。

委員

若い女性がピーチク、パーチクと流れる川のごとくとめどなく楽しそうに話す姿がおもしろく、役に立つ情報が入っていた。山下アナは、非常に気配りがありイヤミのない、感じのいい答え。何気なく自分の失敗談をトークにいたのはテクニックとして非常に素晴らしい。それが心地よく聴ける、人の心理を上手くつかんでいたと感じた。
金川AN、導入部で豚の鳴き声から入ったのは上手い。鳴き声が何種類もあるのだと知った。取材相手が皆さん目に見えるようで良かった。さらに父親が親しい茨城弁で答えているのがほほえましい。料理の紹介もなかなかよくできていた。
ただ、取材というのはどこにいるか、どんな場所にいるかをリスナーにはっきり示さなくてはいけない。豚の数、豚舎や周りの風景をそんなに時間かからないで紹介できたのでは。ラジオは見えないので、美明豚の名前もどんな漢字で書くなどリスナーに分かるようにすると聴き方も深まっていくのではと思った。

委員

水曜の夜8時という時間帯、中高年30代以上のリスナーが多いのではないかと感じた。山下ANと金川ANのそれぞれ個性があって、すごく元気のいい感じ。コーナータイトルもおじさんのココロをくすぐるものになっている。女子高生へのインタビュー、高校生とか若者の恋愛事情がすごくストレートに入ってくる。しかも、山下ANはテンションがすごく高くてこちらもワクワクドキドキしながら聴けた。山下ANは23歳等身大の女性、それ以上でも以下でもない、本当に23歳の女性がどう感じ、どんな生活をしているか、どんな会話を誰としているのか、そんなことを徹底的に飛ばしまくる、そういうコンセプトがよく分かった。すごくおいしいボケをかましていたので、そこをツッコめるともっと楽しい番組になったのではと思った。
後半は180度モードが変わり、茨城の食を勉強しようという気になって聴いた。行方市の中村畜産を訪ねて、養豚の現場を紹介していたが、本当に教わることが多かった。番組を聴き、全く知らなかった美明豚を一生懸命調べた。リスナーに向けて美明豚の説明があっても良かった。さらに料理コンテストに優勝したレシピの話をもっと掘り下げて聴いてみたかった。誰からの請け売りの情報ではなく、自分の言葉で話していると思った。
隔週放送とのことだが、山下ANのファン層と金川ANのファン層はだいぶ違うのではないかと感じた。

委員

大変おもしろく聴けた。すばらしい出来だった。二人のアナウンサーが個性的で、その個性がはっきりしている。それを制作側が上手く引き出す意図がしっかりはまっている。制作側はアナウンサーとよくつきあい、個性を大切にし、アナウンサーの性格を熟知してそれをどう引き出すかをよく考えている。  
山下ANは、非常に元気で若々しい、聴いていて元気で明るい気持ちになる、癒しと元気を届ける番組の意図が成功していると思った。大雨の水戸駅で女子高生へのインタビュー、ここまで踏み込んで聴かないと率直にいってくれないと思う。結果としてかなりのことを引き出しているなと感じた。全体を通じてラジオの前で自分をこれだけさらけ出せる、その話がさわやかでおもしろいと受け止められる内容だった。天然でしゃべっているようにみえて単なる素人のしゃべりではない、等身大といいつつも計算したしゃべりができる人と思った。
金川ANも十分に個性が発揮されていて、楽しく聴いた。料理研究家ということを前面に出し、美明豚、その生産者からレシピまでを一貫したユニークな構成で、それを金川ANの料理研究家という個性にはめていく、番組の意図として成功していると思った。聴いている途中で美明豚やレシピを書き留めたいと思ったが追いつけなかった。番組のどこかで落ち着いてメモを書き留めるチャンスがあればいいなと思った。

委員

若い世代の感性を活かした、肩肘はらずに気楽に聴ける番組に仕上がっていたと感じた。山下ANと金川ANの取り上げるテーマや番組の進め方が全く異なることや、話し方やトーンも異なることから、全く違う番組のように感じた。番組名にあえて『山下・金川の』と入れるからには、二人が一緒に登場するコーナーがあってもいいように感じたし、毎週共通のコーナーを設けて番組パーソナリティが二人であることを強調するような工夫があってもいいと思った。始まったばかりで試行錯誤を繰り返している段階かと思うが、今後に期待している。

委員

一人でゆっくり夜を過ごそうかなと思う水曜の夜にぴったりの番組だと思った。若い女子アナのふたりが一生懸命やっている点も好感が持てた。
山下ANのコーナー「catch the young culture」ではイマドキの若者の告白。同世代の子どもがいることもあり、とても興味があった。やはり、現場の生の声は良い。JK同士のおしゃべりをそのまま収録してきたようなライブ感があり、よかった。「ロマンチックな瞬間」では、ロマンチックな妄想と思い出をたくさん聴くことができた。久しぶりに胸がキュンキュンした。
金川ANのコーナー「えりのおいしさえりごのみ」では、生きている豚の鳴き声が流れるのは珍しいと思った。豚がむちむちしているなどの表現もリアルで場感が伝わってよかった。得意の料理を生かした金川ANのオリジナルのレシピが紹介されていたのもよかった。
等身大で、全力で番組づくりにチャレンジしている山下アナ、金川アナに共感が持て、明日からまた頑張ろう!というエネルギーをチャージできた。

2019年07月31日

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