令和3年10月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和3年10月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和3年10月28日(木)
AM10:30~AM11:30
開催場所
茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [ * ]
  • 小 西 俊 一 [ ・ ]
  • 池 田 敦 彦
  • 鎌 田 賢
  • 菊 池 康 弘
  • 柴 田 敦

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 編成事業部ディレクター

    松 田 桂 奈

議題
「Lucky もえ Club Music」
令和3年10月7日(木)20:00~21:00放送

委員からの意見

委員

 木曜日の夜に週末に向かって、あとひと踏ん張りするぞという気分にしてくれる番組だと感じた。クラブミュージックというジャンルに特化して音楽ファンに応えると共に、これまでこの音楽ジャンルに馴染みのなかった、馴染めなかった人に興味を持ってもらう、新たなリスナーの掘り起こしにもつながるのではないか。
 「LuckyもえClub Music」という番組タイトルに少し疑問を抱いた。もえというのはパーソナリティの名前だとわかったが、Luckyというのはこの場合どのような意味なのか。パーソナリティのくまきもえさん、おしゃべりは本当に軽快で楽しく聞けたが、クラブミュージックの魅力やそれに対する自らの想いをもう少し語ってほしかった。番組の構成が当たり前すぎて、クラブミュージック主体の番組としての特徴がアピールできていないのでは。
 留学経験があるパーソナリティが流暢な英語を使って曲紹介をして、受験や英会話でよく使われるフレーズを教えるという内容は若干時代遅れと感じた。独自性を前面に打ち出すのであれば、所謂既存のFM局の番組と同じような構成ではなく、もう少し工夫が必要なのではないか。
 曲もたくさんかかったが、全体にややメリハリに欠けて、一時間が少し長いのではないかと感じた。楽曲名や曲の作られた背景・事情なども、Twitterの発信だけではなく番組の中で丁寧に、説明して欲しかった。
 現在コロナ禍で、音楽文化は依然として厳しい状況にあると思う。このような番組が音楽文化を支える役割を果たす事ことは十分これからも期待できると思うので、今後もそういった番組作りをしてほしい。

委員

 非常に心地よく聞ける番組だった。もえさんの声質などを含めパーソナリティとしてとても好感度高い方だと思った。
 この分野の音楽全く暗いのだが、軽快な全く邪魔にならない。先ほど「ながら聞き」とあったが、BGMとして聞ける。運転しながら、料理しながら、皿洗いながらと非常に軽く聞ける番組。リスナーにとっては心地いい時間は演出できてると思う。
 若干個性に欠けるというか、普通に過ぎるって言うべきか、強いて言えば、もえさんの強烈な個性が前面に出てるような、少し尖った部分とか、フィーチャーする音楽がすごく特徴的であるとか、そのような点があると多分ファンが付くと思う。今の構成で毎週、この時間にこの番組を聴くというファンがつくかと考えると、絶対これを聞くという人はどれぐらいいるのか。戦略的に「ながら聞き」を狙うのであれば、その目的は確実に果たせてると思うが、茨城放送としての魅力を積極的にアピールする、攻めに行く、顧客を取りに行くという視点で言えば少し物足りないのでは。
 個性みたいなものが出るともう少し番組としてより化けると言うか、可能性を大きくできる気がした。

委員

 クラブミュージックを流す音楽番組ということだが聴いた感想としては、番組の構成が音楽とトークがほぼ半分ぐらいずつだった。どちらかと言うとトーク中心かという印象を受けた。
 パーソナリティのくまきもえさん、話し方とか声質がすごく聞きやすかったという印象。私自身クラブミュージックとか聞き慣れてはいないが、音楽自体は耳障りがよく、軽快で気軽に聞けるって感じがした。
 番組前半の曲紹介の時、音楽をBGMで流してからの紹介するところがあったと思うが、ああいう感じがすごく聞きやすい音楽という気もした。曲のフレーズを使った英会話コーナーやクラブミュージックがわからないような人でも楽しめるような構成を一部取り入れているのかなと感じた。パーソナリティは英語が得意で、しかもかなり勉強して得意になったみたいなところがあり、得意な英語を使ったコーナーを広げていってもよいのではないか。
 リスナーのメッセージを聞いていると、たくさん期待しているところも感じた。多くのリスナーに聞いてもらえるよう、充実した番組作りをして行ってほしい。

委員

 この企画はたかとりじゅんさんと一緒に水曜の午前中にアシスタントをしているくまきもえさんが、夜の1時間番組を担当するという大胆な配置で期待できるものだった。
 番組の内容感想は、くまきもえさんの独特の雰囲気。アメリカ人とかブラジル人とか、フランスのアフリカ人のような、明るくてこせこせしない、どちらかというとアバウトな感じの雰囲気だった。
 リスナーは、音楽ともえさんのトークを交互に聞いてると思うが、夜の8時から9時どんなことをしながら聞いてるのかなと思い、先週の第4回目を聴いてみた。そうしたら、ジョギングしながら聞いてましたという男性リスナーがいた。ランニングにマッチした曲などで快適に走れた、ズッコケそうなおしゃべりがあるので要注意という内容。それに対してもえさんが、面白いトークで返していた。
 若い頃イギリスに留学したということ。若い頃に留学をしたことの影響は、良い意味でも悪い意味でも大きいと思う。もえさんは割とそれをこの番組の中で行かしてると思う。そういうことをこれからの番組で活かして、いろんな面で新しいリスナーを獲得してもらいたい。

委員

 個人的に1970-80年ごろは洋楽に触れる機会が多かった気がする。1990年代以降では全国的に洋楽の消費が下火になったように感じていた。一説には米国の音楽の主流がサウンドよりも言葉を重視するラップになってしまい、日本人には楽しみにくくなったとの分析があった。
 そんな状況のなか、ダンスミュージックはノリだけで素直に聞けるので、世界の音楽シーンに触れるのに好適と感心した。ペラペラとカッコよく話すパーソナリティによるDJ「share my playlist」、アーティスト情報「今日のVIPさん」は、音楽を通じて世界への窓を開いてくれる楽しい授業のよう。明日から使える英会話講座は、さらに国際感覚・外向きの気持ちを上げていく効果をもつと思った。
 「退勤ソング」「明日元気になれる曲」という明確なネーミングは、わかりやすくてリピータを獲得しやすいと思う。お掃除のBGMとして聴いているリスナーがいたが、帰宅できない日には、やむをえず作業用BGMとして聴くこともできそう。

委員

 大変楽しく番組を聞いた。感想めいたことから言うと、良くも悪くも昔ながらの王道の音楽番組のスタイル。そういうのを聞いてた世代からすると、安心して聞ける番組だった。音楽を流して、リスナーのメールを紹介して、それに応えるような形で曲を流してという、すごい聞きやすい構成の番組だった。
 そう思う一方で、この番組の特徴はなにかといった時に、他局の番組とかぶった時にこの番組を選ぶ何か特徴付けるような物があったかと言うと、クラブミュージックなどのジャンルに特化していること以外、あまり感じなかった。
 パーソナリティのくまきもえさん、委員の皆さんおっしゃるとおりすごいおしゃべりも軽快で、英語も流暢というところも、そこがまた他局のパーソナリティと特徴がかぶる感じもして、いいんだけれどもちょっと損してるような感じがする。番組作りの方で、少し特色めいたものを出していかないといけないのではと思った。
 バラエティ系の番組を聞いた時にニッチトップの、ニッチの方を目指すのか、あるいはファン層を広げるような方に下ろしていくのかという視点が必要なのではないか。ダンスミュージックの分野は、そこまでニッチな話かと言えば、多分そうではないと思う。少し聞いたことはあるが、そんなに詳しく知らないのが大半なのではと思う。なので、クラブとかクラブミュージックに興味はあるが、あまり詳しくないからそんな話もできないという人に若干下ろしたほうが、多分コンセプト的には合ってくるのでは。
 折に触れてこの今流れてる曲は特徴的であるとか、アーティストの特徴があるといったようなことを入門者向けに話しするようなコーナーがあるといいと思った。

2021年11月30日

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