令和3年7月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和3年7月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和3年7月30日(金)
AM10:34~AM11:32
開催場所
茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [ * ]
  • 小 西 俊 一 [ ・ ]
  • 池 田 敦 彦
  • 鎌 田 賢
  • 菊 池 康 弘
  • 柴 田 敦

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • ディレクター

    首 藤 美 穂

  • 番組審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
「今夜はLucky Night~さやかマンデー~」
令和3年7月19日(月)22:00~24:00放送

委員からの意見

委員

 全体として番組の流れは穏やかな感じで、力の抜けている番組だった。耳ざわりがいいというか、聴きやすかったという印象。これから寝ようかという時間帯で、ちょうどいい感じで聞けた。パーソナイティーの磯山さやかさんは、我々にとって親近感のある方。そういうところも安心感や安定感があった。
 番組内容は、茨城の情報がちりばめられているということだったが、特に地方ネタを押し付けがましく流すということではなく、磯山さんが普段感じてるしゃべりの中で、自然に茨城の情報を入れている。こういう形で今後首都圏に放送が届いていく中では、リスナーに素直に受け入れられていくのではと思う。地域ネタのスーパーのカスミとか、県外の人が聴いても分からない内容の話も違和感なく聞けたし、今回は地元の鉾田の話も個人的には面白かった。スポーツのトークも、きちんと茨城県の情報が入ったいた。こういう方が首都圏向けに県内の情報を発信するのは、茨城県の知名度を高める上で非常にいい事だと思う。今回はひとりで2時間だったが、是非ゲストをからめてのトークも聞いてみたいと思った。
 あえて言えば、磯山さやかさん一人で2時間というのは、私には少し長く感じた。ファンの方はいいと思うが、そうでない人はどう聞こえているのだろうかと感じた。
 今まで番組審議会で茨城放送はニッチな部分も伝えていくというコンセプトを聞いていたが、これはもしかすると磯山さやかファンに向けて、そういう狭い世界で発信していくというコンセプトがあって放送しているのか。番組を評価するという点では難しかった。
 今後も茨城の地域情報が首都圏に自然に流れていくような番組を茨城放送からどんどん放送してもらえれば県民としては非常にうれしいと感じた。

委員

 磯山さんは前のタイムテーブルの表紙を飾っていた。大変美人さんでなかなか気立ての良さそうな表情の人で、ちょっと興味を持った。全国的な多方面で活躍をしてる人。おそらくファンも多いだろうし、深夜放送には最適な人だと思った。内容としては深夜放送をどのように2時間進行していくか、初めて聞いてみて期待を裏切らないと思った。2時間を聞いて全体的に私はやはりプロはすごいと感じた。さわやかにやりこなしている。
 金曜日を担当しているマシコさんとはタイプが違い、実に自然なかたちで聞ける内容だった。ディレクターからの説明を聴き、制作は東京のスタッフに任せてるとのことで、この制作も上手だと思った。何気なく話してる内容の中に、鉾田のスーパーカスミとかウイズなどローカルな話もある一方、フィリピンのセブ島の話題といったメールにも十分答えてる。リスナーはローカルの茨城の話だけではなく全世界的な視野を感じられ、のびのびと聴ける、聴いていられる感じがした。
 メールがたくさん来るのも驚いた。メールがそれだけ来るというのは、実績と人気があると思う。メールに応える中で、大変フレンドリーで茨城の良さみたいな話し方が自然に出てくる。聞いていてとてもホッとする感じがした。

委員

地 元出身で知名度の高いタレントの磯山さやかさんを利用した番組。寄せられたメールを主に磯山さんの日常の何気ない出来事、等身大のトークを展開していて、リスナーとの距離の近さというものを感じた。磯山さんの賑やかでテンポの良い話は、茨城の夜を盛り上げてリスナーが元気になるようなトークバラエティという番組のコンセプトとマッチしていて、安心して聴くことができると思う。内容も出身地である鉾田市のスーパーの話題など、茨城で育ったという生活感も出ていて良かった。
 一方でたくさんのメールを取り上げてたため、全体的にまとまりに欠け、少し冗長な印象を受けた。誰かに話したくなるような話題は少なかった。番組に参加したいリスナーにとって、メールを紹介してもらえるということは本当に楽しいことで、出演者と生放送特有の一体感を持つことは出来ると思うが、ブログやSNSと違うラジオというメディアなので、やはりパーソナリティが様々な価値をつけて、情報提供をしてくれることを求めてるリスナーも少なくないと思う。そういう視点からすると、芸能活動をしてる磯山さんが一般の人ではできないようなことをさまざま経験していると思うので、そのあたりの話題にも少し触れることがあっても良かったのでは。そうするためには生放送で予定調和ではないので、アドリブトークといったものが必要だと思うが、磯山さんであればそういう能力は十分持ってるし、そうすることで磯山さんの魅力がリスナーにもっと伝わる気がする。
 磯山さんとゲストとのトークも期待したい。自主制作の深夜枠の番組なので、ラジオを聴き続けて気が付いたら2時間たってたと思える、わくわくするようなプログラムをさらに目指してほしい。

委員

 番組の冒頭いきなり「飲み仲間のみなさん こんばんわ」との明確なメッセージによって、番組の方向性と聴くべき態度が理解できた。
 夜10時からビールを飲みつつ音源を聴きいてみた。番組概要に「リスナーと会話をするような放送」との意図が書いてあったとおり、先週のメイクイーンのプレゼントから肉じゃが調理、映画「犬部!」の話など、1週間の出来事を磯山さんと常連のリスナーさんがおしゃべりするような店に初めて立ち寄ったような感覚で、幅広いスポーツ情報、今週のテーマの海から転じたエイの話題を経て、占いまで楽しく聞けた。途中では納豆スナックも出たり、カラオケ代わりの楽曲もかかり、スナック感にあふれていた。そんな上質なスナックが、ラジオのおかげで収容人数を無限に拡大するのはありがたいこと。ライブで参加すれば、さらに楽しいと思う。
 メールは1週間分あり、構成も考えていると思うが、リアルタイムでツイッターとかも拾い、スムースに話せるのはスゴいと思う。
 リスナーからの話題提供の貢献も大きいと思うが、こんなに途切れずに無駄なく話せるストーリ構成を誰がどういうふうに考えているのか。磯山さんのひとりの力でやってるのか、スタッフの力でやってるのか、どんな風にやってるのか教えてほしい。

委員

 今回聞かせていただいた番組は、『今夜はLucky Night~さやかマンデー~』というトークバラエティ番組だった。茨城県出身タレントの中でも高い知名度を誇る磯山さやかさんがパーソナリティを務めているからか、東京のキー局による番組のようにも感じた。もっとも、茨城放送が制作する番組だけあり、茨城ネタもふんだんに盛り込まれていて、磯山さんのファンの方はもちろん、そうではない茨城県民にとっても十分楽しめる内容だった。「ドラゴン桜2」のロケ地の話やスーパーカスミとウイズの話など、鉾田市にまつわるローカルネタが全国で放送されているのかと思うと、感慨深い。
 番組全体としては、リスナーからのメールを紹介し、リスナーとの会話を楽しむような進行が印象的。昔からある王道のトークバラエティといった雰囲気を感じた。番組の構成自体に特段の新鮮味は感じなかったが、奇をてらわないストレートな番組作りに好感が持てた。ローカルな茨城ネタやスポーツや芸能ネタに造詣の深い磯山さんのトーク力があってのことだと思う。 
 久々に復活した自社制作の深夜番組ということもあり、期待したい。

委員

 磯山さやかさんの知名度を踏まえると、その地元愛を感じられるトークは、茨城県の人のみならず、全国の磯山さんファンにも価値あるものだと思う。
 ローカルネタがふんだんに出てきて、茨城のリスナーは特に喜んだのではないか。カスミのプレゼントキャンペーンの話、母校・鉾田二高の高校野球の話、大洗の水族館の話、さらには納豆の消費量順位の話まで、茨城づくし。鰻丼発祥の地が龍ケ崎、大洗などの海水浴場事情など県外の人が聞いたら、イメージしきれないものもあると思うが、著名人の生い立ちや出身地、出身校などプライベートとも言える背景が聞けるのは、プレミアム感があると思う。
 あえて気になった点を挙げるとやや総花的。メールテーマの「海!」という設定はあるものの、要は「磯山さやかの茨城トーク」という感じ。売りは何かといえば、「磯山さやか」に尽きる点だろうか。逆に言えば、磯山さんに興味がない人は聞かない可能性があるようにも思う。
 もう一点は、2時間という時間の長さ。2時間のトーク番組というのは、一部音楽を差し挟むとは言え相当の長さ。これを最初から最後まで聞いてもらうのは、なかなか大変ではないか。深夜放送なのだから別のことをしている中でBGMのように流して聞いてもらう、気になるワードが耳に飛び込んできたら、耳を傾けてもらうというスタイルでいいとは思うが2時間番組に向き合うとなると、やはり磯山さんファンに絞られてくるのではないか。裾野を広くとらない戦略かもしれないが、たとえば1時間にして、ワンテーマに特化してみると、響くリスナー層は狭まるかもしれないが聞いてみようという関心はより鋭く呼び起こせるかもしれない。
 いずれにせよ著名人による親しみすい地元関連のトーク、幅広いネタというのは魅力的。ぜひさまざまな分野の県出身者が出演すれば面白いと思う。

2021年08月31日

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