令和4年6月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和4年6月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和4年7月1日(金) AM10:30~AM11:23
開催場所
茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [ * ]
  • 小 西 俊 一 [ ・ ]
  • 池 田 敦 彦
  • 鎌 田 賢
  • 菊 池 康 弘
  • 鷲 田 美 加
  • 渡 辺 勝

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 編成事業部ディレクター

    首 藤 美 穂

  • 番組審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
「 IBA Lucky MUSIC 」 毎週水曜日 19:00~19:30放送

委員からの意見

委員

 茨城アーティスト応援番組と資料にも説明があったが、本当にLuckyFM茨城放送ならではの番組だと感じた。
 広域の番組ではなかなかここまでのローカル感を出してミュージシャンの方を紹介することはできないと思う。今まで地元アーティストによる音楽番組、トーク番組をしてきたと思うが、やはりその経験も活かしての集大成的な番組になっていると感じる。クールなミュージックとトークを表向きに見せるのではなく、本当にゆるくて楽しくて嬉しいような感情の中から、本音を語るとか生の演奏などを全面的に出している。番組を聞いて本当に隣に3人がいてしゃべってるのを横で聞いてるような、そんな親しみが持てた感覚だった。
 途中、トークの中で笑い声が会話をかき消してしまうほどだった。楽しそうではあるものの、なかなか聞き取りづらかった。それから声が大きくなったり、小さくなってしまったりというところがあった。あのようなところは月替わりのパーソナリティならではの良さでもあるかもしれないし、聞きやすさという意味でいくと、何か工夫ができるといいのかなと思う。
 また、同時に普段の茨城放送のアナウンサーたちがどれだけ上手なのかという、プロのトークの素晴らしさというのを再確認する機会にもなった。笑い声をあげながらも普段は、必ずゲストの声はかき消さないとか、うなずくような相槌というのも、ゲストが話してる間はしないとかというルールみたいのが多分あるのだなということをこの番組を聞いて気づいた。それが良いところでもあり、改善点でもあるのかなと感じた。
 月替わりのパーソナリティが週替わりで他のアーティストとコラボレーションしているので、お互いを褒め合うような時間があったが、なかなか普段コラボしていてもお互いに伝えることはないと思う。聞いていて素敵だと思った。アーティスト同士も県内のアーティストとしての絆を深めてさらに士気を高めていけたのではないか。そういう意味で是非この番組継続していったらと思う。

委員

 企画については首藤さんからの説明あった通り、地元のアーティストの紹介と新しいパーソナリティの発掘ということで月代わりにする、そういう工夫をして、茨城のアーティストの応援番組になってる。こういうことは茨城放送の大変良いとこだと思う。
 内容は30分工夫してると思う。オープニングからエンディングまでの間にミュージックを二曲、パーソナリティの曲とゲストの曲を入れて、ゲストを紹介する。ゲストの大谷修登さんの生演奏、ちょっと映像をパソコンで見てみたが、なかなかしみじみと歌ってる様子でよかった。エンディングで来週のゲストを紹介する30分の流れ、とてもよく工夫している。
 感想は鹿嶋市出身のベップヨシヒデさんとエンディングの歌が良かった。それから大谷修登さんはさすがにワンマンライブでファンがたくさんいるという、そういう感じが伝わってくるような尾崎豊調のようなしみじみとした、どこか暗いような歌が良かった。
 パーソナリティとナビゲーターのトークは課題だと思う。パーソナリティとナビゲーターの方はもう少し学びと反省をしてほしい。トークについて学んでもらいたい。トーク中の笑い、この人たちのお笑いの数が多すぎる。その笑いも聞いていて納得できるものではなく、リスナーのお便り紹介をした時も名前を言って匿名希望だった、あははと二人とも一緒に笑っていた。これは笑うところではなく、失礼いたしましたという言葉が必要。間違ってワハハって照れ笑いかもしれないが、それはリスナーのお便りに対して大変失礼だと思う。
 ラジオは相手の顔が見えない。身内だけの話になってゲラゲラ笑って、そういう笑いをリスナーが聞いて心地の良いかどうか、それは学んでほしいと思う。
 学びの他にもうちょっと反省をして欲しい。自分の30分間を録音したものをしみじみと聴いてもらいたい。自分が一リスナーとして聞いて気持ちいいかどうか。やはり反省するところがあるのではないか。自分の番組をよく聴きなおして、いいところは続けたらいいと思うが、それはまずいと思うところは直してもらう。まだ3月から始まったばかり。どんどん治ると思う。
 反省と学びがないと治らない。これを1年間続けたら、リスナーはかなわないと思う。そのあたりは学びと反省をよろしくお願いしたい。

委員

 まず、確かに内輪的な盛り上がりのある番組だという風に私も感じた。一番気になったのは、パーソナリティの音声が途中小さく、ナビゲーターの声が大きく聞こえた部分があり、そこは違和感を持った。笑いが多いこともあり、匿名の方の名前を読んでしまったところ、確かにそこは気になった。
 ただ番組の企画の感想としては、非常に良かったと思う。コンセプトなど私自身は気に入っていて、全国的にはこういう番組はたくさんあると思う。茨城放送という地域ラジオの放送局が果たす役割、意義も大きいと思うので、是非こういう番組をできるだけ続けて行ってほしい。
 放送のテクニックのような所については色々と問題あると思うので、そういうものは当然改善して行ってほしい。内輪的な盛り上がりで弊害もあったかもしれないが、逆に会話の中に素のようなもの、茨城の景色みたいなものも見えた気もした。上手く調和をさせながら、聞きやすい番組を作っていってほしい。
 できればミュージシャンだけでなく県内色々頑張ってる方もいると思う、そういう人達も紹介できるような流れになっていけば尚いいと思うので期待していきたい。

委員

 私は基本的に番組のコンセプトとてもいいなと思う。もしかしたら地方のラジオ局やテレビ局でありそうなタイプの番組かもしれないが、地元ミュージシャンの卵乃至ミュージシャンを発掘して紹介するというオーソドックスなコンセプトだと思うけれども、永続的に必要とされるタイプの情報だし人気を博する可能性があるものだと思う。
 特に今回出られたベップヨシヒデさんの音楽、私は好感持って聴けたし、声が魅力的だという話も番組の中でも出ていたが、私もそれはそうだと思った。
 進行については他の委員からのいくつか意見が出たけれども、笑い声は正直気になった。内輪トークになるとどうしてもありがちだと思うが、ちょっと声が大きいというところ、話し手が本当に笑っちゃうと、リスナーが笑わないっていう所ないだろうか。少し笑いすぎかなという気がした。
 むしろ進行で一番気になったのは、パーソナリティが月替わりのなので、本人も語る時間が欲しいと思う。一方、ゲストはこの回限りで情報がリスナーも欲しいし、御本人も発信したいっていうところで、両方がそれぞれ自分のことを語り合ってる感じがした。私は今回の番組の中で一番聞きたかったのは、ベタだけれどもベップさんが18、19で東京に行って、音楽とか色々うまくいかず破れて戻ってきて、茨城で暖かいまた何かに包まれて、やり直していったんだというような、日本人が好きそうな失敗とそこから這い上がってくるストーリーみたいなところ。そこを聞きたかったと正直すごく思った。そこがさらっと終わり、内輪トークに時間が費やされてしまったのは残念。この人に聞くというかたちにして、ベップさんを主人公にストーリーなり、音楽観あるいは音楽人生とかポイントポイントの軌跡を聴いていくのが多分面白いと思う。その辺ピントがぼやけた感じがして、それが笑いに流されたのは、もったいない気がした。私はそこ一番聞きたかった。
 IBA Luckyというネーミングもキャッチーで、そのままではあるけれども、何より夢のある番組だと思う。ぜひ続けていろんな音楽の卵を発掘し育ててほしい。

委員

 ラッキーなことに車の中で聞けた。提供クレジットが流れたところで4社もあったというのが個人的には刺さった。自分的には気持ちがちょっと盛り上がった。
 うるさいか賑やかかという点については、イヤホンだともう明らかにうるさいと思った。車のラジオだとスピーカーが離れてるからかどうかわからないけれども、運転がメインだったのでそれ程違和感ないという感じだった。ただ、音小さく声小さくなったりすると、聞き逃すこともあると思う。
 ゲストにエレクトリック系はやはり来てほしい。ただ、バンドは気難しい人が多いというのは分かるし、装備も最近はドラム以外なら大丈夫なのかなという気はしている。とても期待したい。
 最初にディレクターの首藤さんから説明あったが、新しいパーソナリティを発掘することも含めているとのこと。ゲストと長めのゲスト的なパーソナリティ1か月回しながら、鮮度を保ちつつ新しい人を私たちに音楽と一緒に届けてくれる番組、長く続いてほしいなと思う。
 番組の売りは音楽だろうから、その曲を番組の中でエピソードと共に出会える、そういうことがずっと続いて提供してもらえたらと思った。

委員

 この番組を絶賛したい。「地元ミュージシャンを応援し、更なる飛躍へとつながるきっかけになることを目指す」「リスナーとミュージシャンとの新たな出会いの創出」といった番組の趣旨に大賛成する。地元ミュージシャンの発掘と育成は茨城放送の重要な使命のひとつであると考える。その意味で地元ラジオ局の面目躍如といえる番組である。
 今回の資料番組についての印象は「軽快」「明るい」「元気がよい」といったところか。パーソナリティによって印象は随分かわるのだろうが、ナビゲーターの素人っぽさも好感が持てた。
 パーソナリティがひと月ごとに変わり、2~4週目は親交のあるミュージシャン・アーティストをゲストに迎えるという企画も優れている。リスナーにとっては数多くの地元ミュージシャンと出会う機会となるだろう。
 生演奏も絶賛する理由のひとつ。まったくの素人耳にとっても音質の良さが感じられる。音楽番組にとって音質のクオリティーは生命線だと思う。
 パーソナリティとゲストのトークで、曲のエピソードやライブツアーの思い出などが紹介されていたことも好感が持てた。リスナーの心をつかむ好材料になるだろう。
 歴代出演者による「同窓会ライブ」などの事業が企画されてもいいのではないか。発掘され、スターダムにのし上がったミュージシャンがいつでも気軽に帰れるふるさとのような番組になってくれることを望みたい。
 一点だけ、強いて難点を挙げると、パーソナリティが大笑いし過ぎのように感じられる。

委員

 茨城放送では、以前から県内を中心に活動するミュージシャンにスポットをあてた番組を放送していた。今回の番組もその流れを引き継いだ番組だったと思う。もっとも、「メインパーソナリティが月替わりで変わること」、「メインパーソナリティやゲストによるスタジオでの生演奏があること」、といった点はこれまでの番組にはなかったものであり、新たな試みだと思う。パーソナリティと親交のあるゲストを呼んでいるとのこともあり、パーソナリティとゲストとのトークも軽妙で、パーソナリティやゲストの人となりを感じられるものだった。親しい人同士のおしゃべりという性格上、内輪話的な感は否めないが、その雰囲気も含めて現在の茨城のミュージックシーンを感じることができた。
 テレビ等では見ることのできない地元のミュージシャンの生の声を伝え、情報を発信することは、ファンの方やそれ以外の音楽好きのリスナーにとって、有意義なものだと思う。今後も期待したい。

2022年07月31日

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