令和2年10月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和2年10月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和2年10月27日(火)
AM10:34~AM11:32
開催場所
茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [*]
  • 小 西 俊 一 [・]
  • 鎌 田 賢
  • 川 股 圭 之
  • 柴 田 敦
  • 蛭 牟 田 繁

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    石 井 哲 也

  • 編成事業部サブリーダー

    宮 田 浩 二

議題
「 だっぺ帝国の逆襲 」
令和2年10月7日(水)20:00~21:00放送

委員からの意見

委員

まず最初に感じたのは、青木さんいつのまにこんなに話が上手になったのだろう。イメージは、マシコタツロウさんの番組の茨城弁版みたいなものを想像していた。今回番組を聴いてweb版の「だっぺ帝国」を初めて知った。先般のイメージランキングでは最下位からようやく出られた。今までどちらかというと自虐ネタで、最下位というところを利用しながらPRをしてた現状もあった。「だっぺ帝国の逆襲」はタイトルに反してというか、まじめに、正統派のPRする漫画だということをこの機会に知った。漫画で見ると分かりやすく、印象にも残る。あわせて番組でこういう企画をすると自虐ネタではない正当な方法で、すごく聞きやすい。一番印象に残ったのは、今までの単純な茨城弁の使い方みたいのばかりではなく、青木さんの個性というかキャラクターでひとつひとつの話題を掘り下げて、なるほど話と感じられたところ。
番組の最後にあったお便りコーナー、かなりの数を紹介している。もう少し数を減らし、ひとつひとつの話を掘り下げて、かみくだけるようなアプローチもあったのでは。青木さんは、時代背景や蘊蓄話をおもしろおかしく話が出来るノウハウを持っている。そのようなところを活かせると、webの漫画に合わせてますます知識が増えて得したみたいな見せ方ができるのでは。
お便りやメール、県外のリスナーが増えたのか。ラジコで聴いてメール出しているのか。今までだと県内のリスナーが多かったと思うが、県外のリスナーの話や投稿が増えたのか。あるいは聴けるような環境になったので、県外のリスナーが増えてきたのかと感じた。

委員

番組を聴いて、いばらキングの青木智也さんが地元の茨城のネタにこだわり、トークを展開したこの番組は地域を知り尽くしたパーソナリティーの郷土愛が伝わってきて、非常に心地良く聴けた。漫画とのコラボ、前例はあるかもしれないが、大変ユニークだと先ず感じた。
鹿嶋のご当地アイドルの仕掛人、岡見正仁さん。電話でのトークで、ご当地アイドルの誕生の経緯、これまでの取り組み、その活動休止に至る背景事情などにもせまっていた。町の活性化に取り組んできた岡見さんの「私の茨城逆襲プラン」、ひとりひとりが茨城の代表だという気持ちが県のイメージを変えると語っていたのが大変印象的だった。
茨城弁のカルタをつくるコーナーでは、県内に伝わる伝承伝統を紹介していた。リスナーからの投稿に、青木さんが的確なコメントを配りながら進行していたと思う。投稿したリスナーが、パーソナリティーを身近な存在と捉え、リスナーが参加する双方向型の番組づくりとして、好感が持てた。
生放送で進行が難しい側面もあると思うが、非常にそつのないコーナー展開という感じがした。番組に対するリスナーの意見というのが、メールやtwitterで昔より格段に速く届くということは常に感じている。他の委員も触れていたが、茨城の伝承伝説に多くのメッセージが寄せられていたものの、最後のコーナーでバタバタと紹介してるように感じられたのは残念。もう少し時間を取ってもよかったのでは。
先日茨城が魅力度ランキングで8年ぶりに最下位を脱出した。今後も茨城への親近感を醸成するような番組作りをしてほしい。

委員

大変ためになるようなところがあり楽しく聴けた。パーソナリティーの青木さん、「イバラギじゃなくてイバラキ」という本、こういう人がいることは認識していた。番組を通じて感じるのは、とにかく知識が凄い。メールでも手紙でも、そこに寄せるある種のエピソードが湯水のように出て、聴いていて安心感を覚える。どんな話題が来ても茨城に関することをどんどん掘り下げていける。郷土愛もすごく、随分勉強もしてると思う。番組自体が青木さん自身の知識や研究、そのようなところがあって成り立っている番組だと思った。
コーナーとして力が入っていると感じたのは、ごじゃっぺカルタのコーナー。いろんな方言めいたもの、方言ではないものもあったが、多分今は使わないような方言、こんなの知ってるみたいなかたちで、リスナーは送ってくるけれども、これはこういう意味だと教える。勉強するというほどではないが、茨城の人でなくても聴いてて楽しめるようなコーナーだと思った。
ゲストのご当地アイドルの仕掛人。ご当地アイドルそのものではなく、実行委員長を呼んできているところがこの番組のコンセプトではと思った。通常のバラエティー番組であれば、むしろアイドルを呼んでしまう。その子たちの話を聴き、歌を聴く内容になると思う。逆に、実行委員長を呼んだがために、背景的なもの、立ち上げにご当地アイドルはこんな風に作っていく話から始まり、実際にいろんな諸事情から休止というところも含め、ある種生々しい話が聴けた。そのようなところを聴けたのもおもしろかったし、岡見さんの話、鹿島の地域を盛り上げようというかたちで始めたというところが、番組のコンセプトとも一致し、人選も良くおもしろかった。
この漫画を知らなくて、今回番組を聴いて初めて見た。ネットの中でもいろいろと広がりがありそうで、漫画とラジオとのコラボレーション、まだ手探りの部分あると思うが、そのような展開が今後もあるとこの番組に限らず、今後の番組づくりに関係していくのではと感じた。

委員

正統派の応援のコンセプトであると理解した。ご当地アイドルの委員長をゲストに呼んで、地元を応援したいというのが伝わる。マシコさんやバロンさんの路線とは違いを出そうと、勝手に想像した。
他の委員からの発言にもあるように、青木さんは知識が豊富な方で、番組最後のお便りに対してもご自身の知識、スタッフの指導もあると思うが、どんどん返していくというかたちの番組づくりになって、ひとつひとつもう少し知りたいという気持ちを私も持った。ダイダラボウのくだり、思い入れやリスナーからのエピソードで、ダイダラボウに対する愛着がわいた。私も例えばどれくらい高さあるんだろうか、誰がなぜあんなものつくったんだろうか、建設するには大変だったんじゃないかとか、いろんな思い入れやが疑問があり、そのような疑問をひとつひとつ、ゲストを招いたり、リスナーからのハガキを読んで応えていくのも面白いのではと思った。より地元に深い愛着を持つきっかけになるのかなと思った。
最近、地元あるいは地域というのがキーワードになっているように思う。かつては地元から都会に行きたいという思いが大いにあったと思う。しかし、生活スタイルなどが変わり、地元を愛する方はどんどん増えている気がする。
「だっぺ帝国の逆襲」の青木さんも地元を大切にし、応援する姿勢が非常に良いと思った。

委員

パーソナリティーの青木さんは、著書の「イバラギじゃなくてイバラキ」を発行して県内に良い意味で広く影響を与えた人。小学館のwebマガジン掲載の「だっぺ帝国の逆襲」の監修をしてる、その豊富な経験と人脈を生かして、ゲストを迎えて大変魅力的な茨城を創造しようとする企画になっている。
番組の内容に関する感想は、「イバラギじゃなくてイバラキ」という本を2004年に発行されたのを読み、すごい本だと思っていた。しゃべらせたらきっと面白いだろうと思って、茨城放送で呼んでくれればいいなと思っていたところ、それが実現し大変うれしく思う。実際聴いてみると、思った通り喋りの方も名人級だった。声もいい。大変早口だが聴き取りやすく内容も良かった。オープニングからエンディングまでずっと1時間、飽きなく引き込まれた。早口なので内容がすごく豊富だと思った。早口のいいところは情報がたくさんあって、短時間で入る。
巨人伝説のダイダラボウについては大変豊富な知識で学者みたいな感じ。それに付随する話、説得力があって役に立った。岡見さんの話も大変役に立った。ゲストコーナーで感動したのは、インタビューがとても上手だと思った。相手の言いたいことをよく聴いてる。インタビューするときは、相手を知っていてもそれを聴いてるリスナーに紹介するわけだから、リスナーが聴きたいことをインタビューする。そういうことをよく心得てて、このインタビューの仕方が非常に上手だと思い感心した。
「ごじゃっぺカルタ」では、青木さんは復唱する意味を分かってるだろうがしなかった。投稿してくれた22人全員読もうとする。全員読むのと、それを半分くらいにしてゆっくり紹介するのとどちらがいいかといえば、やはり私は全員読むという青木さんのそのサービス精神の方が勝ってたなと思った。
茨城に伝わる伝承伝説の方も、ものすごく早く紹介して、これも13人全部紹介して、お便りにしても全部読もうという姿勢、大事だと思う。リスナーを大切にし、リスナーの気持ちに対してできるだけ応えていく。この青木さんのサービス精神がリスナーに伝わり、毎回投稿してくれるのだと思う。

委員

イバラキングの青木智也さんは、茨城弁の達人というだけでなく、きれいで無駄のない日本語を素敵な声で語るトークの達人と感心した。年配者にはついていくのが大変なほどダイナミックで立体的な構成に圧倒された。スピード感があり、若い人に向いている番組と思う。
今回の音源では、LINEスタンプ, トークテーマ「茨城の伝承・伝説」の呼び水としてのダイダラボウ伝説に関するトーク, 連載漫画「だっぺ帝国の逆襲」, ゲストの電話インタビュー, 文具「茨城弁ごじゃっぺかるた」とリスナーによる展開, リスナーからのお便り(メール, FAX)による伝説, ツイッター(実況あり)によるトークテーマの展開と、多様な内容を高速で斜めに横断するような立体的な構成となっていた。
茨城と茨城人の良さを茨城人に自覚させる有難い番組だと思う。魅力度アップは県民の自覚から始まると聞いたことがある。この番組も魅力度ランキングでの最下位脱出・大幅ランクアップに貢献した思う。リスナーやスポンサーにも感謝したい。

2020年11月30日

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