令和5年2月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和5年2月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和5年2月27日(月)
AM10:31~AM11:11
開催場所
茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [ * ]
  • 小 西 俊 一 [ ・ ]
  • 池 田 敦 彦
  • 鎌 田 賢
  • 菊 池 康 弘
  • 渡 辺 勝

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
「LUCKY OUTDOOR STYLE ~ローカルハイクを楽しもう~」
毎週土曜日20:00~20:30 放送

委員からの意見

委員

 本来は土曜の夜にオンエアだが土曜の昼時に番組を聞いた。個人的にも好きな分野の企画を非常に心地良く聞くことができた。
 パーソナリティの大内さんの落ち着いた語り口や声質が番組のコンセプトに合ってると思った。今回自身が出演したテレビ番組の日本百名山の筑波山の回に出演したのでこのテーマが取り上げていたようだが、説明もわかりやすくテレビの番組を見ていなくても筑波山の魅力が伝わってきた。
 他の回を聞いてないのでわからないが、キャンプやサイクリングなど幅広くアウトドアとかアクティビティを紹介しているのか。毎回茨城の自然を取り上げられているのかという点が少し気になった。  
 茨城県は現在アウトドア推し。このような番組で茨城の魅力を伝えて、リスナーが茨城に訪れてくれるとすごくいいと感じた。

委員

 あまりラジオで登山を扱った番組を聞いたことがないので、どうなかと思って聞いた。他の委員の発言同様すごく聞きやすい、ゆっくりとした時間が流れてるような印象を持った。
 偏にパーソナリティの大内さんの魅力によるところが大きいと思う。ゆっくり語りかけるような形で実際に山に登っているような気持ちにさせられる番組だった。筑波山は行ったことがあるので想像もつくけれども、その後の須磨アルプス。言葉自体も初めて聞いたけれども、実際に行ってるようなそんな不思議な体験をさせてくれる番組だった。登山とかに興味ある方にとってはすごく聴きごたえがあると思う。
 この回しか聞いてないのでわからないが、一人で喋ってる回がほとんどなのかなと思う。そうすると指摘にもあるように必然的に情報量が多くなり、途中でついていけなくなるようなところが出てくる。もう1回聞くと分かるけれども、1回だけではひょっとすると消化しきれないところが出てくるのではないか。山とかに精通している方にはちょうど良いスピードで流れてるのかもしれないが、そうでない人にとっては情報量を減らしたり、整理の仕方を工夫するようなことがあるともう少し分かりやすく聞こえるのではないか。
 ギアの話。ザックの話で物が入ってないとカッコ悪いというくだりは結構面白かった。

委員

 聴取した回では、大内さんが出演したNHK BSプレミアム『にっぽん百名山』の「筑波山」に関連するエピソードの紹介から始まり、春からのローカルハイクの案内として、筑波山の薬王院コース、兵庫県の須磨アルプスが紹介された。大内さんの語り口と声質が素敵だった。おしゃれな楽曲も2曲紹介された。
 話す内容は濃厚な内容で、速い情報速度で語られているように感じた。情報速度を少し下げて、言葉の繰り返しを増やしてもよいかもしれない。筑波山の登山ルートに関して、2回の「薬王院」というキーワードを聞き逃してしまうと、あとから話に追いつくことが難しくなると感じた。兵庫県の「須磨アルプス」というキーワードは3回出たけれども、この辺バックグラウンドがないとついていけないという印象だった。
 情報速度が速いのは、リスナーとして山歩きのファンを前提としているからだろうか。リスナーからのお便り紹介からも伺えるが、大内さん人気からのリスナー流入を誘いつつ、「茨城の低山や自然の魅力・文化・歴史を紹介する」番組を広めていく戦略かと推定される。
 多分、低山は春とか秋がいいんだろうと思う。茨城にずっと住んでいるけれども、夏に大子の山を登ったり降りたりした時には、こんなに苦労してこんなに暑いのはどんな理由だと思いしったことがある。夏にどんな茨城の自然を紹介してくれるのか楽しみなところ。他にも茨城らしい海岸散歩や、田園散歩の紹介も期待したい。

委員

 考えてみたらこういう山の魅力を伝えるレギュラー番組はなかった。改めて番組を聴いてこれはいいと思った。他の委員の発言通りとても聞きやすい。山歩きをしながら解説、説明しながら歩いてるからだろうか。よく噛んで含めるように話してるのがラジオを通してよく分かって、聞いてて心地が良い。声もいいし、内容もしみじみと話してくれてる感じが良かった。
 内容も景色のことや沼田屋さんのかりんとうの饅頭が美味しいという話など、かりんとう饅頭を知らなかったので、今度行ってみようかと思ったりしながら聴いた。特に茨城のリスナーの人たちはほとんどの人が筑波山は行ってるだろうけれども、この話を情景を思いながら聞ける。そういう番組というのはいいと思う。筑波山は実に味わい深い山で、大内さんが言ってるように本当に何度行っても飽きない、いい山だと思う。
 30分の番組中に曲を2曲入れている。リスナーから選曲が良いという評判で、ディレクターと二人で選曲してるということを言っていた。特に私は SHISHAMO の「ガタンゴトン」が良かった。こういうのんびりした曲を入れながら、30分ずっと語ってくれている。こういう番組は今まであまりなかったと思う。土曜日の夕食後の8時頃といのは大変ふさわしい時間帯を選んだと思う。

委員

 私もとても聞きやすい番組だと思った。個人的にも山歩きが好きで、基本的にはすごく親和性の高い番組でわかるし、関心のない人がどう聞くかという目線では聞けない感じはあった。おそらく身近な低山ということもあり親しみやすい番組になっていると思った。
 茨城放送としてこういう裾野の広いテーマに取り組むことにとても意味があると思う。茨城の魅力を発信するという地元放送局としての役割みたいなところをしっかりと実現した番組だと思った。
 構成や聞きやすさについては他の委員と同様で、落ち着きもあるし、大内さんの声質もとても聞きやすかった。構成については筑波山のルートの説明はもう少し丁寧にした方がいいと感じた。NHKの放送があった前提で話しているので視聴した方は面白く聴けたけれども、筑波山に登るガイド的な聞き方をした人には少しわかりにくかったかと感じた。具体的に言えば筑波山にはいくつかの登山ルートがあり、それぞれの特徴があってそのうち私は今回このルートをNHKで紹介し、こういう良さがあったと積み上げていく仕方だとより分かりやすかった。
 兵庫の須磨についても同感。兵庫にも在住経験あるけれども、それでもついていけないところがあった。多分茨城の方だと縁がない方は多いかもしれないので、イメージが湧きにくかったかもしれない。
 山用品、今回はザック。山好きの人が聞いたら多分喜ぶ情報だし、私もカメラが後ろから追っかけてくるからぺしゃんこだとカッコ悪いという話すごく面白いと思って聞いていた。気になった点として、宣伝要素が強くなると思う。一方で取り上げるメーカーが偏ったりすると面倒な部分もあるのではないか。その辺の配慮等あれば教えてほしい。番組制作上の苦労、または大内さんの苦労があるのかと思ったりした。

委員

 「アウトドア・アクティビティ関連そして茨城の低山や自然の魅力、茨城とかかわりのある他県の低山や自然文化・歴史についてしっかり伝える」という番組の趣旨にもろ手を挙げて賛同したい。地元の放送局として、アウトドア分野における郷土の魅力を県民はもとより全国に発信してほしい。
 ひとり語りのスタイルなので、パーソナリティの魅力がそのまま番組の魅力となっている。大内征さんの落ち着いた語り口、低山トラベラーとしての豊富な経験に基づくさまざまなエピソード、山道具の紹介など番組全体にわたって好感を持って耳を傾けることができた。
 本来、ラジオで山頂や山麓からの景色、風景を伝えるのは難しいはず。だがNHKの番組に出演した際の筑波山に関するエピソードは想像力を掻き立て、頭の中にその姿が思い浮かんだ。
 『日本百名山』の中で深田久弥氏は低山の筑波山を選んだ理由について「歴史の古さ」を挙げた。番組資料によると、大内さんは「山の歴史や文化を辿って再発見・再確認する」低山トラベルを提唱しているというが、思えば、高山はもっぱら登山家のみのもので、低山にこそ地域の歴史や文化、住民の生活のにおいが漂うものだ。そうした人と山をめぐる物語を県内で数多く発掘し、紹介してほしい。
 大内さんと一緒に茨城の山を登るイベントや「全方位アウトドア、自然基地大子町」をアピールしている大子町との連携なども面白いのではないかと思う。

2023年03月31日

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