平成30年7月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

平成30年7月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成30年7月31日(火)AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送5階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫
  • 米 倉 達 広
  • 鷲 田 美 加
  • 小 川 敏 正
  • 大 川 遵 一
  • 小 西 俊 一

茨城放送出席者

  • 代表取締役社長         

    北 島 重 司

  • 取締役兼編成局長       

    阿 部 重 典

  • 編成局編成制作部部長      

    鴨 川 貴 史

  • 番組ディレクター        

    鹿 原 徳 夫

議題
「茨城の高校野球を語る~木内監督 勝利の方程式」
 放送日時:2018年6月30日(土)20:00~21:00

委員からの意見

委員

今回の音源は、木内野球の原点:相手に勝つために何が必要か、を徹底的に掘り下げた名番組であった。80代後半にもなる高齢の木内氏であるが、その情熱と行動力とセンスには度肝を抜かれる。木内氏の「カリスマ性」の中身は、徹底した人心掌握術と選手との絆、それと勝利への探求心とあくなき情熱から成り立っていることを再確認した番組であった。この能力は野球以外の分野にも通じるマネジメントの極意であることを、番組を通して教えて頂いた。またいつにも増してクールで淡々とインタビューする阿部アナウンサーと講演者との対比:コントラストもこの番組を引き立たせている要因であると感じた。

委員

このようなトークショーでは時間を経過して当時の裏話を聞けることが大変面白い。木内監督と教え子たちとの当時の試合をふり返っているやり取りを聞いていると、こちらも当時のその試合を思い出した。木内監督のトークショーはユーモアを交えた楽しいトークである中に名言がある。そして奥深いメッセージがちりばめられている。特に印象的だったのは、「選手との心の絆、気持ちが通じるということです。それ無しでは指導は行き届かない。監督自身が一番野球を楽しんでいる」という言葉である。そして、選手は、「そういった姿勢に引きずられて我々選手もやってきた」と言う、指導者と教え子との関係があるべき姿を物語っていると感じた。高校野球100回記念にふさわしい素晴らしい企画である。今後も他のスポーツやスポーツ以外においても このような楽しい企画を期待する。

委員

出演者がオールスターキャストである。高校野球ファンでなくても興味が湧いてくる番組である。茨城の高校野球史に残るような名シーンを木内監督と教え子たちが当時を思い出しながらの子弟対談という設定は最高である。ユーモラスな茨城弁の木内節が全快であり、甲子園の舞台裏、その大舞台に至るまでの監督、選手たちの様々な人間ドラマ、その時々の思いが当事者の言葉でリアルに聴けて大変面白かった。時が流れてこのようなトークショーで舞台裏の様子が明かされるのは聞いていて一番の魅力だと感じる。取手二高が優勝した大会での箕島戦やPL学園戦の話はユーモラスで大変楽しいものだが、木内監督の話には、名将ならではの心に残る名言がちりばめられている。木内監督のトークの魅力だ。リスナーの心に多く残ったことだろう。この番組は、トークショー会場で収録した内容を番組に編集したということだが、名シーンや優勝の瞬間など、当時の音源を組み込みながら聴くことができると、ラジオファンとしてはより楽しめたのではないだろうか?

委員

「茨城の高校野球」「木内監督」「勝利の方程式」、このワードの番組   タイトルを聴いただけでワクワクする番組だと感じた。そして、聴き終わって、何と素晴らしい教育番組だろうか!という感想を持った。「木内マジックは無い、ネタは子供たちが持っている。」という言葉に、子供たちをどれだけ見ていたか。そして、子供たちを観察し、それぞれの得意な部分、良いところを見極めて指示を出していたかがよくわかった。選手達も木内監督がやりたい野球が分かるようになり、木内監督と選手たちのコミュニケーションが取れていた様子がわかった。野球に限らず、学校運営や家庭教育、そのようなもの全てに通じる大変タメになる面白い話だった。トークショー全体では、木内監督や選手の方々が自由に話しのできる環境が作られていたのが良かった。司会者は場面場面で話すスピードや声を使い分けていたのも素晴らしかった。時間が過ぎたからこそ話せる裏を覗けたことも面白かった。

委員

100回目を迎える高校野球の開幕直前の放送はタイミングが良い企画である。甲子園の名物監督と取手二高が優勝した際の選手達をゲストに迎え豪華な出演者で役者が揃ったという印象だ。木内氏の話は面白くて役に立つ話だった。話術が光っていた。土浦日大の現監督小菅氏は木内氏の弟子として真似はできないけれども多くのヒントをもらっている。と言っていたが、土浦日大を甲子園に導けたことにもつながるのではないだろうか?元巨人の仁志氏の話の中で、監督に言われたことだけをやっていたのでは怒られた。監督に言い返せるだけの自分を持てという指導だったことに驚いたが、それが今も生きているという選手たちの話は役に立つ話だ。井上氏とのやり取りでは、記憶をたどりながらの意見の食い違いが大変面白かった。内容の濃いトークショー1時間30分を1時間に編集するのは大変苦労があっただろう。流れが良く大変まとまった内容であった。編集の上手さを感じた。

委員

高校野球100回記念の番組ということですが、木内監督の略歴を見て茨城の高校野球史の内およそ40年は木内監督がいれば語りつくせるという程の略歴だなと改めて思った。木内監督講演を何度か聞いたことがあるが、話が面白い方で大変引き付けられる。このトークショーでも独壇場だった。時間に関係なく沢山の話をするので他の方に流れを持っていったりしている司会進行役の苦労が感じ取れた。トークショーのゲスト出演者は木内監督の野球をよく知っている人達である。特に元巨人の仁志氏はメジャーな方なので迎えられたことに感心している。また、今年の茨城大会での優勝を予測したかのように土浦日大の現監督小菅氏が出演したのもヒットだったと思う。決勝戦においても常総と土浦日大の戦いとなり、それぞれの監督は取手二高が甲子園で優勝した時の選手同士だったのでドラマを感じる。タイミングの良いトークショーだ。番組のサブタイトルに「勝利の方程式」という言葉がつけられているが、この言葉は長嶋茂雄氏が勝利継投策に銘打ったことにより広まった言葉なので固定観念からか違和感があった。木内マジックという言葉があるのに何故と思ったが、番組を聴いて「木内マジックは無い」という内容から、このサブタイトルに納得した。

2018年08月30日

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