平成30年11月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

平成30年11月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成30年11月30日(木)AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送本社5階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫
  • 米 倉 達 弘
  • 小 川 敏 正
  • 大 川 遵 一
  • 小 西 俊 一
  • 伊 藤 宏

茨城放送出席者

  • 代表取締役社長         

    北 島 重 司

  • 取締役兼編成局長        

    阿 部 重 典

  • 編成局編成制作部部長      

    鴨 川 貴 史

  • 番組ディレクター        

    江 畑 真 理 子

議題
「よかっぺらじお」 
  放送日時:毎週水曜日 20:00~20:30

委員からの意見

委員

「夜8時になりました。到着はよかっぺラジオ到着はよかっぺラジオ、お乗りの方は心のボタンを押してください。ドアが開きます」という女性バスガイド風のコメントでスタートする雰囲気がとても良い。その後のパーソナリティの山田氏に誕生日プレゼントを渡すやり取りが「あらら、ありがとう」「やべーうれしい」「やったぜありがとう」など、若者らしい言葉で「よかっぺラジオ」らしいと感じた。『秋の夜長の誘惑』というリスナーからのメール投稿を紹介するコーナーでは、お菓子の誘惑や眠気の誘惑について2人の会話が自然で心地よく聴けた。また、番組内のコーナー「勝手にジャッジメント」では、通常は楽曲を聴いて2人がアーティストがいないところで批評をしているようだが、今回は18歳という若い女性バンドのメンバーがスタジオにいる中でジャッジをするということで目玉的な部分になっていた。高度で内容のあるアドバイスがされていて、山田氏の言葉は一つ一つが深いという印象であるが、18歳という若い女性バンドの方々にどこまで理解できただろうか?最後にさりげなく自身たちのインフォメーションを入れていたことも上手さを感じた。

委員

肩が凝らない気軽に聴ける番組だ。30分があっという間だった。県内で知られているライブハウスの店長と県内出身で活躍中の有名バンドのボーカルがパーソナリティであるということは、地元のラジオ局としては豪華な組み合わせを番組に起用できたのだろう。万人受けする番組ではないと思うが、若者を中心に固定のファンもいるだろうし、県内の音楽や若者の文化を紹介するこのような番組は必要だろう。また、地域の話題、パーソナリティの音楽にかける熱い思い等にはリスナーも親近感をもつと思う。一方、「勝手にジャッジメント」のコーナーでは、紹介されていた女性バンドの楽曲がパーソナリティ2人のトークにかぶっていて話が聞き取りづらいと感じた。バンドについて〝ズバズバ切る〟というコンセプトではあったが、メンバーがスタジオにいるにもかかわらず声があまり聴けなかったのは残念だ。メンバー達がどのような考えを持っている人達なのか知りたいと感じた。せっかくスタジオにいるのにと不自然さを感じた。しかし、若者の文化、音楽等を発信していく番組は必要である。この番組のスタイル自体はぜひ続けて欲しい。

委員

女性の声で「お乗り方は心のボタンを押してください。ドアが開きます」という番組の入り方が大変おしゃれである。番組内のコーナー「勝手にジャッジメント」は、似たような番組を以前TVで見たことがあったが、ラジオだと楽曲をしっかり聴いて丁寧にコメントができるので良いと感じた。ジャッジするバンド(楽曲)のメンバーの生出演は初めてだったとのことだが、本人達を目の前にしたことでより実践的なアドバイスがされ、バンドの女性たちは声の出演は少なかったが先輩のアドバイスに神妙に耳を傾けている様子と感じとれた。パーソナリティの2人の
親心的な温かさも一緒に感じ取れた。公共の電波を通じて活躍が期待されるバンドを知る機会が得られることは嬉しいことである。ぜひ育てて欲しい。また、この番組は音楽がメインの番組だと思うが、今回の「秋の夜長の誘惑」というコーナーでは、一日仕事を終え帰宅した人達が何気なくラジオを付けた時に、ひと息ついてゆったりした気分になれるような雰囲気を感じた。その部分も含めて良い番組になっていた。今後も引き続き継続して欲しい。

委員

パーソナリティ2人のトークは、力みのない静かなやり取りでリラックスして聴ける心地よい番組である。「秋の夜長の誘惑」というテーマで募集したメールを紹介する部分では、秋冬限定のポテトチップスの話題に対して、パーソナリティの2人も〝限定のお菓子には弱いんだよね〟や〝今年夏が暑かったから来年は花粉が半端ないでしょう〟など、普段の雑談を聞いているようで、いい意味で耳にひっかかりのないリラックスして聴ける番組になっていた。コーナー「勝手にジャッジメント」では、18歳の女性バンドの曲について、テクニカルなことを含め〝ちょっとモタって聞こえるかも?〟や〝ドラムを8ビートにした方がテンポがあがる〟〝声を録音でつぶしているんじゃない?〝等等、穏やかで静かな語り口の中に、意外に具体的に批評されているのが印象に残った。パーソナリティ自身の経験や体験も話題にしながら、後輩たちに等身大のアドバイスをしており愛情がよく伝わってきた。地元ラジオ局ならではの番組になっていた。

委員

「よかっぺらじお」というタイトルから、肩ひじを張らずに気楽に聴ける番組だろうと思い聴き始めた。序盤のメール紹介や2人のフリートークの部分は、確かにリラックスできる雰囲気である。一方、「勝手にジャッジメント」では、プロのミュージシャンらしく音楽に対する熱い思いから辛口なコメントになっている部分があり大丈夫だろうか?と感じたが、県内の良く知られているライブハウスの店長や、人気バンドのミュージシャンからの批評なので、バンドの今後の音楽活動に繋がるという意味ではこの程度は良いのだろうと思う。しかし、一般のリスナーはどう感じただろうか? 音楽の批評とはいえ若い女性が大人から説教を受けているという印象を受けてしまうところがなかったか?気がかりである。ミュージシャン同士のアドバイスととらえれば、私自身は好意的に理解している。

委員

今回の音源は、茨城弁こそ使ってはいないが茨城県の若手ミュージシャンをプロモートする意図が感じられる番組であった。番組内のコーナー「勝手にジャッジメント」は、県内外の若手バンドを勝手に斬っちゃうという尖った企画であるが、それでもひるむことなく(おそらく)若い音楽ファンリスナーだけをターゲットにしちゃえ、ととことん拘った製作者の意図が感じられた。このBackHornというバンドは、(ネット等で検索する限り)かなりの有名なバンドで、20’th anniversary ツアーというから結成20年という老舗バンドであるらしい。しかも立ち聞きしたか彼らの音楽はかなり洗練されたハードロックで、とても硬派なロックバンドであると感じた。番組の企画はやはりかなり尖っていて、おそらく一般リスナーには受けはしないであろう。もちろんその分マニアには熱烈な支者も多くいると思われる。ただ、普段はスタジオに来る機会が少なそうな折角の地元出身有名ミュージシャンなので、できればもう少しじっくりとBackHornの音楽の世界観を紹介して欲しいと感じた。

2018年12月30日

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