平成30年2月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

平成30年2月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成30年2月22日(木)
AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送本社会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 (*)
  • 米 倉 達 広 (・)
  • 伊 藤 宏
  • 小 西 俊 一
  • 小 川 敏 正

茨城放送出席者

  • 代表取締役社長

    北 島 重 司

  • 取締役兼編成局長

    阿 部 重 典

  • 審議室長兼編成局編成制作部長

    鴨 川 貴 史

  • ディレクター

    首 藤 美 穂

議題
夕方ワイド「CONNECT」
放送日時:2018年1月16日(火)16時00分~18時30分
      2018年1月10日(水)16時00分~18時30分

委員からの意見

委員

男女二人のタイプの違うパーソナリティである。それぞれの個性を楽しんだ。軽妙な語り口で身近な話題を幅広い年齢層にタイトルのごとくコネクトする番組だ。このような番組はパーソナリティの役割が番組の成否を語るうえで非常に大きい。MiC氏のトークは、全体的に熟練された印象である。自身が緊張から失敗した夢を見て時間を間違えて焦ったという話や食堂でモツ鍋を注文した際にメインが出てくる前にご飯を先に食べてしまった話題は誰にでもありそうな親しみのもてる内容だ。さらに緊張ということにかけてリスナーのハガキを紹介したり、食べ物の話は夕食前の時間帯を意識したり、聴く側がスムーズに話の内容に入りやすい工夫を感じた。コーナーの「#カメラ女子」は、カメラ女子の特徴をよく観察、分析した詳細な描写が大変面白い。カメラを題材に男女の特性の違いを語るところも大変興味深いものがあった。トークを聴いている中でMiC氏の年齢が大変気になった。幅広い年代に受けそうな雰囲気だが、リスナーターゲットは何歳ぐらいを考えているのだろうか?と思った。水間氏の語り口は爽やかでテンポが良い。茨城に初めてふれた感想を率直に語るという初々しさを感じ好印象である。一方で物足りない印象も受けた。それは、取り上げる題材が茨城にありがちな話題だからだろう。“アンコウ”の話は理解が困難だった。また、竜神大吊り橋や霞ヶ浦の話は月並みな印象は否めない。納豆茶わん蒸しの紹介は美味しそうで食べてみたくなったが、茨城で納豆を話題にする際は多くが地元のリスナーであることを意識した一工夫が欲しい。初めて茨城に接した人であり、東京からの風をというところは理解するが、もう少し深堀な語り口があると良い。

委員

2時間30分の長い番組だが全体的に心地よく聴いた。仕事や車の運転をしながらなど、BGMのように聴ける番組も良いと感じた。リスナーからのメッセージが次々に紹介されることにより話題がころがり飽きずに最後まで楽しめた。MiC氏は、低音の声が魅力的であり引き付けられた。オープニングの寝坊により番組をすっぽかした夢の話や居酒屋で注文したモツ鍋がくる前にご飯を食べてしまったというたわいのない出来事は、リスナーが引き込まれてしまう話術だ。プロの域を感じた。また、「#カメラ女子」のコーナーでは、フィルムカメラの人気が復活していること、フィルムで写した後にデジタルデータ化するという話には驚かされ、それをSNSにUPするという情報には感心した。カメラ女子の男性とは異なる様々な特徴も関心しながら聴いた。水間氏は、聞き覚えのあるアニメ系の声が魅力的だ。牛久大仏や霞ヶ浦の話題は、なめらかなトークで話術が巧みである。「勝手に花嫁修業」の納豆料理や茶わん蒸しの紹介では、王子役のアナウンサーとの掛け合いが大変楽しかった。ロングワイド番組に沢山の情報を盛り込んで一つ一つの話題が違和感なく聴けた良い番組だ。

委員

MiC氏の渋い声が大変魅力的だ。声質はとても大事であり、声質の良さは印象を強くする。リスナーからのメッセージ紹介では、リスナーとの距離を一定に保っていたり、メッセージを面白いネタにしているが、謙虚さと品格を感じる。夕暮れ時の疲れて家路につくドライバーにフィットしている番組である。「#のカメラ女子」は、“#”ということで若い層を意識した番組だろう。自身がカメラ男子であることもあり、MiC氏の雑学をさらりとトークしていて、MiC氏ならではの雰囲気を感じた。水間氏もフレンドリーな話し方の中に品格を感じた。県外出身で茨城が初ということから、茨城のことを調べ、体験するなど謙虚な姿勢で茨城になじみたいという気持ちを感じ好感が持てる。コーナー「勝手に花嫁修業」での納豆茶わん蒸し料理については、茶わん蒸しと納豆を一緒にするという意外性で聴き手を引き込むという作戦なのだろう。“新婚生活ごっこ”のような女性2人のやり取りでは、水間氏が「納豆茶わん蒸しは主流になるか?」の質問に「水間さんのおしゃべり次第」と返すところなどは、遠慮のある会話でありながら、時々カウンターパンチを加えるところもあり楽しいトークになっていた。最近、茨城弁を取り入れた番組を耳にすることが増えている中、都会的な雰囲気で、おしゃれなトレンド情報を盛り込んだ番組も良いものだと感じた。今後に期待している。一方で県外出身の二人の意見に対して、県内の人達はどう思っているのだろうか?番組を通して、この二人のパーソナリティの意見に対する反論、間違いを正す意見があると良いと思う。地方と首都圏が「コネクト」するという意味では、リスナーがその役割になるのだろうが、それだけでなく茨城側の人とパーソナリティとのコミュニケーションを図ることができるコーナーがあるとより深堀でき面白さが増すのではないだろうか?

委員

パーソナリティーの軽快なトークと音楽、県内外の情報を随所に織り交ぜる等しており、20~30代のリスナーをメインターゲットとした番組であったかと思います。平日(月~水)の夕方の時間帯に提供される番組としては、王道と言えるスタイルではないでしょうか。本番組は、比較的ライトなリスナー層がラジオを聞く入り口となるのではないかと思います。もっとも、この種の情報エンターテイメント番組は、同時間帯に他のFM各局でも放送されているところであり、他の番組との差別化が重要になってくるように思いました。本番組は、茨城県内の話題を随所に取り上げ、「茨城県外から見た茨城とは?」といった視点から県内の魅力を伝えようとすることで、他のFM各局との差別化を図ろうとしていると思われますが、その試みは一定程度成功しているように思います。茨城ロボッツや常陸秋そばに関する情報は、地方局ならではの情報かと思います。この主の情報エンターテイメント番組が広くリスナーに受け入れられるか否かは、パーソナリティーの力量や魅力によるところが大きいはずです。今回起用された二人のこれまでのキャリア(ラジオ歴)は存じ上げないのですが、軽快なトークとコントのような掛け合いは、これからの可能性を感じさせるようなものだったかと思います。今後の活躍に期待します。

2018年02月23日

バックナンバー