令和7年9月度 LuckyFM茨城放送 番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和7年9月度 LuckyFM茨城放送 番組審議会議事録概要

開催日時
令和7年9月29日(月)
AM10:30~AM11:08
開催場所
LuckyFM茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 小 西 俊 一 [ * ]
  • 鎌 田 賢   [ ・ ]
  • 斎 藤 敦
  • 高 橋 美 紀
  • 永 塚 広 志
  • 松 橋 裕 子
  • 宮 崎 健

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
『Lucky Fes×BARKS Radio』
毎週土曜日 21:00~21:30放送

委員からの意見

委員

 BARKSについて事前知識がない状態で番組を聴いた。30分番組という制約もあり、各コーナーがやや中途半端に感じられた。冒頭のフェススタッフへのインタビューは感想中心で、スタッフならではの視点や、来場者数が過去最多となった中での運営上の工夫や苦労など、一般のリスナーには想像しにくい内容があればより興味深くなると思った。
 アーティスト紹介コーナーは、なぜそのアーティストを取り上げるのかといった意図や背景の説明が不足していると感じた。芸大生による紹介も背景にある価値観や感性が番組を聴くだけでは十分に伝わりにくかった。楽曲の前にアーティストや曲の特徴について、もう少し説明がある方が理解しやすく、楽曲への関心も高まると思う。
 この番組は若い世代をメインのリスナーとして想定していると思われるが、自身の世代としてはラジオのメディア特性を踏まえ、一定の説明があった方が聴きやすいと思った。

委員

 BARKSが2000年にサイトとして設立されたことについて、今回初めて知り勉強になった。番組は30分と短く且つ特別な回だったこともあり、片付け作業の中での収録という状況から内容がやや圧縮されていた印象を受けた。リスナーはZ世代が中心と想定されていると感じられ、自身がBARKSや番組自体を知らなかった点もその前提にあるように感じた。
 リスナーの広がりという点では、番組内で使用されているハッシュタグ「ラキバ」について、カタカナ表記をXで検索しないと分かりにくく、初めて聴くリスナーにとっては追いかけづらいのではないか。一方で、TuneCore Japanとのコラボコーナーなどを通じ、配信や情報提供によってアーティストを支援するBARKSの役割とLuckyFes・LuckyFMとの連携が見え、今後に期待の持てる展開だと感じた。
 特に海浜公園からロッキンが離れたことをきっかけにフェスを引き継いだ経緯を踏まえると、現在の展開は非常に意義深く前向きに受け止めている。

委員

 ドラゴンさんの声が非常に聞きやすく、安定感があった点は好印象だった。自分はBARKSについては多少の認知があり、LuckyFesと提携した点については先見性を感じた一方、この番組は審議会で扱う内容としては比較的ライト層に寄った、いわば「B面」の放送という印象。従来のラジオ世代が期待する、アーティストの制作過程や楽曲が生まれるまでの背景を聞き、その後に曲紹介を行うといった定型的な構成とは異なっていた。
 BARKSは既にオウンドメディアやXなどのクロスメディアを通じ、ライト層からコアファンまで幅広く情報発信を行っている中、LuckyFMで放送するこの番組がどのようなゴールやKPIを設定しているのかが分かりにくかった。仮に告知目的であれば、BARKSについての説明や訴求をより明確に行うべきであり、LuckyFMが強みとするXとの連動やハッシュタグ活用も、初めてBARKSに触れるリスナー向けに工夫の余地があると思う。

委員

 今回初めて番組を聴いてBARKSについても事前には知らなかったが、音源を受け取って調べる中で理解を深めた。メインパーソナリティのDJドラゴンさんについては、他の番組でも耳にしたことがあり語り口が聞きやすく安心して聴ける点は評価できた。
 番組全体は普段の放送との比較ができない点はあるものの、30分番組の中で複数コーナーと複数楽曲を扱う構成となっていて、今回の放送はやや忙しすぎる印象を受けた。楽曲紹介を含め、十分に説明する時間が取れず、結果として内容が浅く感じられた。レジュメを見る限り通常回でも複数コーナーを展開しているようで、より深く知りたい層にとっては物足りなさが生じる懸念もある。
 この番組を通してBARKSを知らない層が興味を持ち、調べてみようと思える入口としての役割をどこまで担うのかは、今後模索していく部分だと思う。
 またWanaさんによるナビゲートと東京藝大の学生による楽曲紹介コーナーは、なぜその楽曲を推薦しているのかという背景や理由がやや伝わりにくかった。本来は選曲に至った経緯や文脈があると思われるが、紹介時間が短いため十分に伝えきれていない印象があり、時間配分や構成の工夫によって、より分かりやすくなるのではないかと思う。

委員

 LuckyFes終了直後の放送ということもあり、全体としては余韻のある、まったりとした雰囲気で聞きやすさは感じられた。番組概要にある通り、Z世代が聴いている音楽を紹介する番組という前提で考えると、30分番組の中で4曲を紹介していて、結果的にトークや情報量が少なくなる構成になっていると感じた。自身の世代の感覚では、もう少し楽曲やアーティストに関する情報、スタッフインタビューの意図、会場での収録の意味などを知りたいと感じる場面があった。一方で、選曲自体は非常に良く、紹介された4曲はいずれも魅力的で、他の楽曲も聴いてみたいと思える内容だった。ただし、特に後半の楽曲についてはLuckyFesとの関連性が分かりにくく、その点は説明不足だと思った。
 Z世代の聴取スタイルを考えると、ラジオを聴きながらスマートフォンで同時に情報を調べるなど、複数の行動を並行して行っている可能性が高く、番組内で詳細な説明をしなくても、必要な情報は各自で補完しているのではないかとも感じる。そのように考えると、この番組は情報を最小限に留め、楽曲を提示し、詳細はBARKSなどで確認してもらう前提で作られている番組なのだと思う。一方で、自身の世代にとってはやや物足りなく感じられる構成であり、世代間で受け取り方に差が出る番組だと感じた。

委員

 限られた素材の中で、フェスを盛り上げた「NEWS」や「東京スカパラダイスオーケストラ」の楽曲を流し、開催期間中の熱狂をあらためて伝えていた点は評価できる。DJドラゴンさんの声の通るトークにより、全体としてはまったりとした雰囲気で進行していた。
 前半の本部スタッフへのインタビューでは、スタッフ2人への質問がやや抽象的だったため、「8万人入ってよかった」「まだ入りそうだった」といった一般的な感想にとどまっていた。スタッフの声を伝えるのであれば、質問内容にもう一工夫があってもよかった。
 中盤では仮設エリアからの中継があり、「鉄板を撤去している」といった説明から現場の様子が視覚的にイメージできた。前半のスタッフインタビューでも、現在地や周囲の作業状況などを伝えることで、「祭りの後」というコンセプトがより明確に伝わったと思う。
 Wanaさんは才能ある若手であることは感じられるものの、舌足らずなしゃべり方が個人的にはやや聞き取りづらく、DJドラゴンさんの明瞭な話し方との対比が強く印象に残った。ただし、Wanaさんが推薦した楽曲自体は魅力的で、選曲については好印象だった。

委員

 フェス現場からの実況で番組がスタートし、自然音とトークの融合により「夏の終わり」をリアルに感じさせる構成となっていて、番組全体のテーマ性は明確で、聴取者をフェスの世界へ引き込む導入だった。撤去作業中という珍しいシチュエーションの中、安全や感謝、余韻に言及しながら締めくくった点は、フェスが人の手によって支えられていることを感じさせる温かい演出だった。
 DJ ドラゴンさんは音楽プロデューサーとしての専門性を生かしながら、飾らない語り口でリスナーとの距離感も近く、番組全体を安定してまとめていた。出演スタッフとのやり取りも親しみがあり、プロとファンの中間に立つ立場としてバランスの取れた進行だった。
 Wanaさんによるアーティスト紹介は若々しく、Z世代の音楽観を自然に伝えており、短かい時間ながら番組にフレッシュなアクセントを与えていた。
 地元・茨城から全国へ音楽文化と地域の魅力を発信する点で、放送局としての社会的意義も十分に果たしていた。また、TuneCore Japanとのコラボレーションにより、「地方から世界へ」という新たな音楽流通の可能性を提示していて、若年層への訴求力も高い内容だった。
 一方で「Rising Star Artist」コーナーは内容が充実しているだけに、放送時間を広げてアーティスト本人の声や音源紹介を加えることで、さらに魅力が高まるのではないか。また、SNSの投稿紹介もリアルタイムでのコメント紹介など双方向性を強める展開に今後期待したい。

2025年10月31日

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