令和6年9月度 LuckyFM茨城放送 番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和6年9月度 LuckyFM茨城放送 番組審議会議事録概要

開催日時
令和6年10月4日(金)
AM10:33~AM11:23

開催場所
LuckyFM茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 小 西 俊 一 [ * ]
  • 鎌 田 賢 [ ・ ]
  • 斎 藤 敦
  • 高 橋 美 紀
  • 永 塚 広 志
  • 松 橋 裕 子

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
「第37回 利根川大花火大会 実況中継 in 境町」
2024年9月14日(土) 18:00~21:00



委員からの意見

委員

 茨城放送の花火中継といえば土浦の競技大会が定番だが、今回は一般的な花火大会である「第37回利根川大花火大会」の様子を実況した。長年の実況実績が評価され、境町観光協会から依頼を受けての放送となり、非常に光栄な機会だと思う。
 実況は上さんと今さんの安定したコンビが担当。事前に花火師へのインタビューや基本用語の説明を入れ、「低空」「中空」「上空」などのキーワードを使って、リスナーに映像を想像させる工夫がなされていた。左右対称の演出にも配慮し、言葉の選び方にも繊細さが感じられた。
 尺玉や名前付きの花火については適切な言語化がされており、スターマインのような忙しい場面では大まかな印象を伝えるなど、状況に応じた表現の切り替えも印象的だった。
 今回は音楽プロデューサーの関与もあり、著作権管理の都合でラジオのみの放送となったが、映像なしでも楽しめる丁寧な構成で、非常に完成度の高い番組だったと感じた。

委員

 今回の「第37回利根川大花火大会」のラジオ実況中継は、さすがプロのお二人による進行で、非常に聞きやすく、安心して聴ける内容だった。安定したトーンとテンポの良さは、まさにラジオの醍醐味を感じさせるものだった。
 一方で、現代のリスナーとして考えると、やはり視覚情報がない中で花火の実況のみをラジオで聞くというのは、なかなか習慣として定着しにくいと感じる部分もあった。花火大会を見たことがある人ならイメージできる表現も、初めての人にはやや想像しにくい点もあるかもしれない。
 実況では花火師のインタビューや伝説的な花火の紹介など、固有のストーリーを盛り込む工夫もされていて、その点は非常に興味深く、質の高い番組作りが伝わってきた。ただ、スターマインなどの忙しいシーンでは、情報が詰まりすぎて競馬や競輪の実況のように感じることもあり、もう少し余白があっても良いのではと思った。
 また番組のスタイルとしても、紅白の副音声のような“裏解説”や動画と連動する“サブ音声”的な展開など、今後の発展の余地があると感じた。特に視覚と結びつけることでより幅広い層に届けられる可能性もあると思う。
 私自身は家事をしながら聞いていたが、来年は実際に子どもたちと花火を見に行けたらと思いつつ、音だけでは伝わりにくい体験のギャップ、いわゆる「体験格差」も改めて感じた。番組をどの層に届けるか、どのように構成するかによって今後の展開も変わってくるのではないかと感じた。

委員

 今回の中継の中でも、特に印象に残ったのが「四大花火師」の紹介だった。これまであまり耳にする機会のなかった花火師のストーリーや思いが語られ、花火に込められた背景が立体的に伝わってきてとても良かった。
 一方で、実際に花火が上がった瞬間の実況に関しては、五感で楽しむ花火の中で、最も大きな割合を占める視覚的な情報がもう少し工夫して伝えられるとより良かったと感じた。例えば「紅がすごいです」と言われて「紅」と言われて具体的にどのような色かがすぐにはイメージできず、あとから映像を見てようやく理解できた。色の表現においても「○○のような色」「○○に似た鮮やかさ」など、より具体的な比喩があるとリスナーが頭の中で想像しやすくなるのではないか。
 また「クロスに上がる」といった表現についても、実際の動きがどういうものなのか、視覚イメージに結びつくような解説があれば、花火のダイナミズムがより伝わったのではないか。
 特に私自身は花火の「色」を見るのが好きで、そこに注目して花火大会を楽しんでいるので、色彩の魅力が音声だけでも伝わるような工夫があれば、より満足感の高い放送になったと感じた。
 さらに、花火が打ち上がるタイミングで、事前に紹介された花火師の“思い”をもう一度簡単に触れるなど、花火に物語性を持たせる演出があれば、感動がさらに深まったのではと思う。
 ラジオという音だけの媒体で花火を伝えるのはとても難しい挑戦だと思うが、だからこそ色や形、動き、そして背景にある人の思いまでをどう言葉で届けるかが今後の進化のポイントになってくるのではないか。

委員

 私は花火大会が大好きで、特に土浦の花火は毎年のように見ていた時期もあった。境町の花火大会は初めてだったが、今回はラジオで花火の魅力がどこまで伝わるか、自分なりに楽しみにしながら聴いた。
 まず感じたのは、実況の難しさとベテラン二人の見事な進行。私は特に「音」に注目して聴いていたが、打ち上げ音と音楽のバランス、さらには会場の拍手などがしっかり伝わってきて臨場感もあった。特にフィナーレは実況と音がうまく融合していてとても印象的だった。
 また、冒頭で紹介された4人の花火師の解説や思いもとても良く、花火好きとしては「なるほど」と頷ける内容が多く楽しめた。野村社長のお話や、紅屋青煙火さんの色づかいへのこだわり、斉木さんの「心に残る花火」という言葉も心に響いた。
 一方で、やはりラジオだけで花火を楽しむのは少し難しい部分もあり、できれば会場で実際に見ながら、イヤホン片耳で実況を聞くといった楽しみ方がもっと広まると、より魅力が伝わるのではないか。土浦のように「次は○○煙火店」とアナウンスがあると、ラジオと連動してより楽しめると感じた。
 全体としては、花火ファンにとってとても面白く、チャレンジングで楽しめる番組だった。今後もこうした試みに期待したい。

委員

 皆さんの発言と重なる部分もありますが、私からは2点お話ししたい。
 まず1点目は、「花火中継の完成度の高さ」について。私はこれまで土浦の花火中継なども何度も聴いてきたが、今回の放送は非常にクオリティが高く、完成度が上がってきていると感じた。言葉だけで打ち上げのタイミングや花火の色・形をその場で表現するのは本当に難しいこと。それを自然にこなしている点で、今回の実況はトップレベルの中継だったと思う。
 2点目は、「ラジオ放送としてのターゲットと内容のバランス」について。正直なところ何も見えない状況でこの放送を聴く人は少ないと思う。コアな花火ファンであれば楽しめる内容ではあるが、一般的なリスナーが聴くにはややハードルが高いかもしれない。
 となると、放送の主な対象は会場にいる人や近隣で花火が見える人になると思う。そうした「花火が見えている人」を前提とした放送であれば、色や形などの実況を詳細に伝えるよりも花火の名称や職人の技術、花火師のこだわりといった“解説的要素”に重点を置いたほうがより楽しめるのではないかと感じた。
 また、会場から少し離れて音が聞きにくい場所で観ている人たちにとっても、音楽とのコラボレーションがもっと強調されると、現地に近い臨場感が得られるのではないか。特に今回は動画がなかった分、音や演出の魅せ方がより大事だったと感じる。
 全体として、見ている人を前提にしたラジオ放送だと捉えるとさらに番組としての方向性が明確になりより完成度の高いものになるのではないかと思った。

委員

 花火店代表者などのコメントやインタビューは非常に貴重で、有意義な内容だった。中でも、菊形花火や10号玉、多重芯、割物花火といった花火の種類に関する簡単な解説があり、これは素人として非常にありがたかった。
 実況に関しては、花火の音の強弱がリアルに伝わり、迫力が感じられた。パーソナリティの上さんと今さんが、色・大きさ・形・広がりなどを工夫して具体的に伝えてくれていたのも好印象だった。ただ、それでも実際の花火をイメージするのは容易ではなかったというのが正直な感想。
 実況の中では「銀芯白先銀点滅」「紫芯白青交互牡丹」などの花火の名称や、「八重芯」「三重芯」「四重芯」「和火」「スターマイン」などの用語が紹介されたが、専門用語が多く説明がないとイメージがしづらかったのも事実。
 そこで提案として、「花火の基礎知識コーナー」のような、芯とは?多重芯とは?など事前に用語や花火の特徴について初心者向けに紹介するパートがあると、より実況を楽しめたのではないか。
 また、今回は動画配信がなく音声のみの中継という点で、非常にチャレンジングでありつつ、貴重な試みだったと思う。会場で実際に花火を観ながら聴くという使い方は「アリ」だと思った。一方で、映像がない状態で音と実況だけを頼りに聴き続けるのは、花火にあまり詳しくない人にとってはやや厳しい側面もあったと思う。

2024年10月31日

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