令和6年4月度 LuckyFM茨城放送 番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和6年4月度 LuckyFM茨城放送 番組審議会議事録概要

開催日時
令和6年4月26日(火)
AM10:35~AM11:20
開催場所
LuckyFM茨城放送本社5階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 小 西 俊 一 [ * ]
  • 鎌 田 賢 [ ・ ]
  • 樫 本 淳
  • 斎 藤 敦
  • 高 橋 美 紀
  • 松 橋 裕 子

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
「GO!GO! 取手競輪 with 茨城ロボッツ!」
2024年3月14日(木)~18日(月)16:30~16:40 

委員からの意見

委員

 今回の番組『GO!GO!取手競輪 with 茨城ロボッツ』は、「競輪」というテーマを軸にしながらも、直接のレース中継ではなく、競輪の魅力やイメージアップを目的とした関連番組として構成されていた。
 番組では、取手競輪所属のS級競輪選手・梁島邦友選手と、茨城ロボッツ所属のバスケットボール選手・鶴巻啓太選手による異色の対談が展開され、普段なかなか聞けない競輪選手のリアルな声や、異競技間の視点の違い、共通点などが紹介されており、とても興味深く聴けた。
 また、MCのMiCさんは「GO!GO!茨城ロボッツ」でもおなじみで、親しみやすい進行により、競輪に対するギャンブルのイメージを払拭し、スポーツとしての競輪の側面にフォーカスを当てる形で、爽やかな印象を与える内容となっていた。
 対談はあくまで番組前半の一部であり、後半ではより専門的な競輪の話題や情報が取り上げられると思われるが、今回は対談部分だけの視聴だったため、後半とのつながりについては未確認。ただし、今回の対談を通して競輪のイメージアップとロボッツの魅力発信の両方に成功していたと感じた。

委員

 本番組は、取手競輪による記念イベント(ウィナーズカップGⅡおよびガールズケイリンコレクション)の周知・宣伝を目的に企画されたもの。競輪やロボッツのイベント情報自体にも大きな価値があり、スポーツとしての魅力を伝えることが重視されていた。
 番組では、ただのイベント告知にとどまらず、競輪選手・梁島邦友選手と、バスケットボール選手・鶴巻啓太選手による異種スポーツ対談が企画され、一流アスリート同士の視点の違いや共通点が語られたことで、非常に興味深い内容となっていた。
 特に印象的だったのは、梁島選手がバレーボール経験者であることに触れ、空間認知能力について鶴巻選手と話を交わす場面。鶴巻選手が、下を向いて自転車をこぎながらもレース状況を把握できるという話から、競輪選手の高い技術力や感覚的な能力の高さが伝わった。
 MCのMiCさんは、普段よりもダジャレ控えめで真面目な進行だったが、それでも非常に魅力的な進行だった。
また、後半2日間には競輪専門家による情報提供もあったとのことで、スポーツとしての競輪の魅力を多角的に伝える構成になっていたと思う。

委員

 今回の音源は異色の対談という形で、競輪選手・梁島邦友選手と茨城ロボッツの鶴巻啓太選手によるアスリート同士のトークが収録されていて、最初はどんな内容になるか未知数だったものの、互いへのリスペクトや共感が感じられる充実した内容で、非常に良い企画だった。
 進行役のMiCさんの的確なトピック提示とトークのまとめ方も、対談の質の高さに大きく貢献しており、通常あまりメディアに出ない競輪選手が、地元で知名度のあるロボッツの選手と対等に語る構成が非常に効果的だった。

委員

 この番組をきっかけに、取手に競輪場があることを初めて知ったという新鮮な驚きがあり、「サテライト(場外車券売場)」が茨城県内に多い理由も納得できた。
 放送中に出てきた「S級2班」などの専門用語は、競輪に馴染みのない人には分かりにくく感じたため、もう少し詳しく説明があればより親しみやすかった。
 特に印象に残ったのは、鶴巻選手が梁島選手に「競輪選手は鎖骨を折るのが当たり前なのか?」と質問した場面で、競輪の過酷さや選手のリアルが垣間見えたことが強く心に残った。
 ただし、対談としては競輪選手からバスケット選手への逆質問がもう一つあると、よりバランスが取れて面白くなったのではないかという点や「男子バスケットの試合は見たことがない」と話していたことについては、茨城ロボッツのチームへのリスペクトという観点から少し気になった。
 全体的には、MiCさんの進行がうまく、トークを自然にまとめていて聴きやすかった。また、アスリートが語った「夢を持って競技に飛び込んだものの現実は甘くない」といった話にも共感できた。

委員

 私も取手に競輪場があることをこの放送で初めて知った。ギャンブル施設が多い地域との比較もしながら、地域に根ざした競輪文化の存在を再認識した。
 もともと運動をしていた経験から、アスリート同士の対談は非常に興味深く、惹き込まれた。
 一方で、MiCさんの進行は非常にスムーズで上手かった反面、対談したお二人のトーンがやや淡々としていたため、ラジオとして聴く際の臨場感に欠ける印象も持った。ラジオは「声」だけが情報源であるため、声のトーンや感情の表現がより重要だと思う。
 特に、若年層やファン層をターゲットにしている場合には、選手の魅力や人間味が伝わるような表現が求められるのではないか。
 また、番組の時間帯に関しては、子どもと親が一緒に聞ける「送り迎えの時間」などを想定しているのではないかと前向きに解釈しつつも、ターゲット層がどこに設定されているか疑問を持った。
 さらに、競輪が「ギャンブル」としての側面を持つことに対しては、親として不安に思う部分もある一方で、アスリートとしての努力や職業としての魅力を伝えることには価値があると思う。中高生に向けたキャリア教育的な視点での取り上げ方も可能性があるのではないか。
 最後に、リアルタイムで聴けなかったリスナーに向けて、アーカイブや別のメディア展開をどうしていくのか、また「一度限りの放送」で終わってしまうのはもったいないのではと思った。

委員

 今回の番組において、バスケットボールと競輪という異種競技の組み合わせに新鮮さと面白さを感じられたとのこと。ご自身では思いつかないような組み合わせに、企画の妙があったと思う。
 特に、競輪のルールをあまり知らない立場からも興味深く聞けた点が印象的で、競輪という競技の“内側”の話が非常にわかりやすく語られていたため、自然と引き込まれた。
 また、MCのMiCさんの落ち着いた進行が際立っており、選手たちから自然に言葉を引き出していた様子から、まるで「極上のインタビュー番組」を聞いているかのような完成度を感じた。

2024年05月31日

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