令和5年12月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

令和5年12月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和5年12月21日(木)
AM11:01~PM12:00
開催場所
茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [ * ]
  • 小 西 俊 一 [ ・ ]
  • 樫 本 淳
  • 鎌 田 賢
  • 菊 池 康 弘
  • 斎 藤 敦
  • 鷲 田 美 加

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 番組審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
2023年を振り返って
 ・審議会の議題について
 ・その他茨城放送で放送された番組について

委員からの意見

委員

 1年間を振り返って全体的には楽しくてためになる両方と、楽しかったり、ためになるだけだったりな番組をいろいろ聞けた。主観的な観点から注目したいのはエンタメ関係。
 3月の「CONNECT」金曜日ではパーソナリティの中村さん。才能のある俳優さんが昭和のことに詳しいことも大きな売りだと思うが、最新の映画・舞台・落語などエンタメ全般、非日常的なものについておすそ分けを話してくれる。金曜日の夕方、週末に向けて非日常の気分を上げてくれる、そんな役割をしてくれている。とても楽しく定時帰りぐらいや金曜日移動の際によく聞いている。
 7月の「Lucky Fesスペシャル番組Lucky Space ON AIR」。Lucky Fesの会場から伝えたのも大事だと思うが、それまでの通常番組の中でも出演アーティストの発表、そのアーティストの楽曲紹介など事前に盛り上げていた。何週間に渡っての構成が局の中であったと思う。実際に参加しない者にとっても一体感が持て、気分を上げて楽しく聴くことが出来た。
 9月の「みんなのクラシック」は打って変わって、品の高い素敵な楽曲とお話、そして声。本当に芸術作品のような番組だった。自分としてはクラシックには行かないけれども、その世界を覗き見ることができる番組として楽しめた。

委員

 番組はバラエティに富み、深く考えさせられる学びの時間やエキサイティングな生中継の番組で一緒に盛り上がったり、また肩の力を抜いて聞ける癒し番組もあり、その一つ一つに新しい挑戦がたくさん入っているのに気づかされた。茨城放送の挑戦あるいは覚悟を随所に感じた。
 特に個人的に印象に残ったのが、5月の「学び直しの現場から ある夜間中学の挑戦」。年を重ねた生徒、先生方、教職員の方々が新しいことに一丸となって挑戦している様子に感銘を受けた。人生いくつになっても新しいことに挑戦するのに遅すぎるということはないことを非常に強く感じた。
 11月の「Happyパンチ!」木曜日では、パーソナリティの京太朗さんがお話に共感できるポイントを準備して放送に臨んでいると感じた。丁寧な番組の作り方に感銘を受けた。またゲストの話が素晴らしかった。リスナーにとって自分事として聞けるような工夫、きっかけを作っていたのが素晴らしかった。
 また11月の土浦全国花火競技大会中継で、茨城放送を聴きながら花火を見ることで、リアルタイムで花火の情報が得られて大変助かったという感想を多く聞いた。常連でないリスナーの入口としても、大変重要なものになっていると思う。今後もより多くの方が日常的なリスナーになってもらえるような取り組みをしていって欲しい。

委員

 昨年12月の番組審議会で私は1年間を振り返って、審議する番組全体がどちらかというと午後や夜帯に偏っていたのではないか、午前や昼間の番組も入れてほしいという意見を述べた。今年は早朝から夜中までまんべんなく広範囲に渡って審議できて大変良かった。内容も多彩で充実していた。
 パーソナリティで特に今年印象に残ったのは山口あやさん。7月「Lucky Fes スペシャル番組Lucky Space ON AIR」でのインタビューが非常に上手だった。10月の「今夜はLucky Night~あやペンウェンズデー~」では、下ネタをさわやかに切り替えして切り返す刀さばきが素晴らしかった。11月の「Happyパンチ!」では長い時間かけ合い漫才でも聞いてるような感じ。こういう器用な役者のようなパーソナリティが加わって大変良かった。器用というのは天分でもあるし、努力してもなかなかそこまで行かない。こういう人と対照的な人が石井哲也さんだと思う。器用ではないけれど気品がある。この番組はこの人でなきゃいけないと感じさせるのが、パーソナリティだと思う。こういう人たちが茨城放送の中で適材適所に活躍してる事で全体的にレベルアップしていると感じた。

委員

 今年取り上げた議題は茨城放送らしさ、そういう番組作りを1年間だけではなく、これまでもそうだけれどもしてきたというのが第一に浮かんだ感想。
 「LUCKY OUTDOOR STYLE」や「みんなのクラシック」など、リスナーを限定してしまうようなテーマ。以前からもこういうのはどんどんやった方がいいと私は思う立場だけれども、ひょっとしたら興味がない人は通り抜けてしまうテーマかもしれない。けれどもそういうところを掘り下げていく。ラジオ番組ならばの話で、以前からいろんなそういう取り組みもしていて、新たなリスナーの獲得あるいはradiko で全国から茨城放送の番組を聞ける時代なわけだから、ここでしか聞けない番組が増えてきたら面白いと思う。
 「よぐよぐオシャらグッ」は安定の面白さ。固定のファンもついてると思うが、来年以降も特番があれば楽しみに聞かせてもらいたい。
 5月の「学び直しの現場から ある夜間中学の挑戦」。生徒の成長がわかるような、すごく丁寧に作られていたところが印象的だった。こういう番組作りの姿勢はすごく評価していいのではないか。
 「今夜はLucky Night~あやぺンウェンズデー~」はいわゆる下ネタを正面から取り扱う番組で、昔深夜番組で聞いていたノリに近い。今風だけれども、そういったものを正面から取り上げてやっている。この時間でギリギリみたいなところ攻めてる印象。これもラジオで育ってきた世代からするとすごくうれしい。懐かしくもあり、こういうのを今でもやってくれてるところは嬉しくもあった。こういったチャレンジングなことも続けていってほしい。

委員

 感想を3つにまとめた。
 1つ目は様々なリスナー層に対応できる幅広い番組構成。全体として非常にまとまりがいいなと感じた。
 2つ目はやはりパーソナリティの力は大きい。リスナーは番組につくというよりパーソナリティにつくものだと感じる。企画内容や構成も大きいと思うが、それをどうハンドリングしていくか、そのパーソナリティの力はものすごく番組の中で大きいと改めて感じた。そういう視点で考えると、非常にいいパーソナリティが揃っていて、聞き心地がよく面白い番組に仕上がってるものが多い。
 3つ目は5月の「学び直しの現場から ある夜間中学の挑戦」。こういう問題意識を持った番組がやはり全体を占めてるという印象を受けた。メディアの役割、使命はこういうところに根幹があるのは間違いないと思う。ぜひ年に1回でも2回でもいいので、こういう番組を毎年やってほしい。番組自体も構成もよくいい番組だった。もちろんゆったり聞ける、楽しめる番組も大事だと思うけれども、そういう番組も続けてほしい。

委員

 審議した番組で共通して感じたのはラジオが持つ力。言葉が受動的に耳から入ってきて、受け取ったリスナーがその場面を頭の中でイメージしていく。映像メディアのように完全に受け身ではなく、紙の新聞や本ほど自ら情報を取りに行く必要もない。その位置づけに、改めて音声メディアの将来性を感じた。
 個別の番組では7月の「Lucky Fesスペシャル番組 Lucky Space ON AIR」、11月の「Happyパンチ!」のように、肩の力を抜いて楽しめる番組が印象に残った。有名なタレントでもラジオでは「素顔」を見せ、リスナーと独特の世界を作っていく。そんな魅力にあふれた番組作りを来年も期待したい。

委員

 今年1年で取り上げられた審議対象の番組を振り返ると、開局60周年の節目に制作された常総市の夜間中学の番組や、働く女性を取り巻く課題にフォーカスしたもの、イベントからの公開生放送等々、バラエティに富んだ番組を聴くことが出来た。伝えたい思いを聴かせる番組、リスナーとの一体感の醸成を図る番組など、どの番組においても、茨城放送独自の視点と創意工夫で番組を制作する姿勢が強く感じられた。
 印象深いのは、5月の特別番組「学び直しの現場から ある夜間中学の挑戦」。3年間という長期にわたった取材結果に必要最小限のナレーションを加え、番組のほとんどの時間を卒業生などの声や授業などの音声に充てることで、普段は決して外に出ることのない声がよく伝わる番組となっていた。特に「夜間学級は暗くなってきてからいくところだけど、自分の未来を明るくしてくれた」という卒業生の言葉は、学び直しの重要さ、素晴らしさを伝えていた。
 8月の「Lucky Space ON AIR」は、総来場者数が約4万2千人と非常に盛り上がった音楽フェス「LuckyFes’23」の公開生放送で、現場の熱気が直接伝わる番組となっていた。Lucky Fes内にセットした特設スペース「Lucky Space」に、当日出演アーティストが登場し、参加者との楽しいトークを生放送する構成は、当日参加できなかった人も会場の雰囲気を存分に感じることが出来たのではないか。
 LuckyFM茨城放送は、受信エリアが拡大したことで、県内はもとより県外のリスナーにも、茨城の隠された魅力や新たな気づきを提供していくことができる。今後も引き続き、茨城を盛り上げていくような番組づくりを期待したい。

2024年01月31日

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