「茨城放送 放送基準」の一部改正について

番組審議会議事録概要

「茨城放送 放送基準」の一部改正について

開催日時
令和5年11月27日(月)
AM11:10~AM11:31
開催場所
茨城放送本社3階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [ * ]
  • 小 西 俊 一 [ ・ ]
  • 樫 本 淳
  • 鎌 田 賢
  • 菊 池 康 弘
  • 斎 藤 敦

茨城放送出席者

  • 取締役会長

    北 島 重 司

  • 代表取締役社長

    阿 部 重 典

  • 編成事業部リーダー

    鴨 川 貴 史

  • 番組審議会事務局

    宮 田 浩 二

議題
茨城放送 放送基準の一部変更について

委員からの意見

委員

 改正の経緯等については事前の資料で理解した。このように改正したいという点について、結論から言えば賛成。
 表現上の配慮という点は、民放連および民放として配慮しなければならないことが現行の放送基準に書いてある。今回説明があった不幸なことに対し、56条の条文新設という話になっているけれども、少し毛色が違うと感じるところが正直ある。放送によって他者を害しないよう配慮するというスタンスが当たり前のこととして一般の方々も捉えていると思うが、今回の事案は、放送することで出演者に対する加害、要は放送局側が意図しないものが来ることがないように配慮するという枠組みのもので、向いてるベクトルが若干違うような基準となっている。
 何が言いたいかというと、どのように配慮すればいいのかというところは正直難しいのではないか。これは茨城放送だけではなくて、各民放で知恵を絞ってやる必要があると思う。留意すると言ってもどういう点を配慮すればいいのか。具体的なものはなかなか見えてこないのではないか。
 ただそのような目的付けを配慮していこうということで意識付けをすることについては、これは諸手を挙げて賛成。しかし、なかなか具体的な話として、これを達成または十分な形にしていくためには、まだ考えていかないことも多いのではないか。

委員

 改正内容について私から異論はない。この問題で一つ感じるのは、法律の整備以外の部分。今回で言えば「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの方、そういうキャラ設定をしたらSNS の時代にどういうことが起こりうるかを想像できなかった制作サイド、そこの問題がかなり大きいと思う。
 ただ法整備だけで現場の意識改革が図れるかといえば、私は難しいと思う。法律とは別に制作現場の意識を変えるような対応、それが必要なのは変わってないと思う。

委員

 私も新基準の導入については賛成。放送基準改正について社内周知や社内議論をどのように進めていくのか、それからこれまで出演者からこういった具体的な誹謗中傷らしきものの申告はなかったのか、あるいはそれに対して会社として対応したことはなかったのか。
 放送の場合、おそらく出演者が直接そういう被害にさらされる事は、他メディア以上に可能性は高いと思う。これまでそういう対応があったかどうか少し気になった。

委員

 今回の改正は制作サイドがこのような事象が起こらないように十分配慮して進めていくというもの。それによって改正すると理解した。特に意見はありません。

委員

 改正賛成。この事案について詳しくは知らないけれども、SNS 等でどうこうということについては、それを誘引しないよう気をつける。例えば続き物の番組であれば、番組内外で何か起きている時には番組内で大切なお知らせなど、そのような対応をするのか等と思った。

委員

 テレビでもラジオでも今まで気に食わない事や不満、批判は皆さんあったと思う。それを直接批判する手段としてSNS ですごく簡単にできるようになった。出演者や制作者にひどい批判が出るようになったので、やはり法律面でそれに対処しなくてはならなくなったと思う。
 現行の基準に対して新基準を見てこれで十分だと思う。こういった事案はこれからも起きるかもしれない。放送基準の改正は今まで5年に一度で審議していたけれども、こういうことが起きてくると短期間でまた改正しなければならないのは大変だと思う。

2023年12月31日

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