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番組審議会議事録概要

平成30年9月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成30年9月25日(火)AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送本社5階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫
  • 小 川 敏 正
  • 大 川 遵 一
  • 小 西 俊 一
  • 伊 藤 宏
茨城放送出席者
  • 代表取締役社長         

    北 島 重 司

  • 取締役兼編成局長        

    阿 部 重 典

  • 編成局編成制作部部長      

    鴨 川 貴 史

  • 番組ディレクター        

    畑 中 一 也

議題
「あれから3年 常総水害被災地を歩く」
  放送日時:2018年9月9日(日)16:20 ~16:50
委員からの意見

委員

今年は西日本を中心に水害が多く発生しており、3年前の9月9日に発生した県内の大災害である常総水害をこのタイミングで振り返れたのは意味があった。3年経ち被災地を歩き、災害に遭われた多くの人は表面的には元に戻っているが精神的な心の傷や復興までの経済的な負担が重くのしかかっているという生の声、率直な話を聞けたことにも大きな意味があった。まだ完全には復興できていないこと、部分的に支援が必要だということが改めて掘り起こされた。この番組では、防災士であるレポーターが被災地を歩いてインタビューし、考えるということだが、防災士がどのような資格なのか?と思うリスナーは多いのではないだろうか?常総市長のインタビューでも防災対策として防災士を増やしたことが大きいと話していたが、防災士が沢山いることにより災害にどう影響があるかは番組を通じて理解することはできなかった。防災士がいることで未然に防げること、防災士の視点での具体的なことが紹介されていればより良い番組となったのではないだろうか?しかし、このタイミングでふり返れたのは重要なことであり、この番組を聴いたリスナーは、今回の西日本の水害報道を見たり聴いたりする中で、改めて気を引き締めたのではないだろうか?

委員

今年の夏は災害が相次いだこともありリスナーは自然災害に対する不安をつのらせているのではないだろうか?その中で、このタイミングで防災という硬派なテーマに力を注いでくれていることには感謝する。災害対策は、起きてしまった自然災害を忘れずに、そこから教訓を得て、これからに生かしていくことが大事だと考える。これは、被災者だけでなく私たちみんなが意識して、できることから訓練などを実践していかなければならない。そのような意味では、常総の水害から3年というタイミングでこの番組が企画されたことは、とても重要な意味がある。番組冒頭に災害発生時の救助活動の様子が放送されていたが、映像が無いというラジオの制約がある中で、当時の記憶を呼び戻してもらうという意味で効果的だった。また、朝日新聞社とのコラボも大変効果的だと思う。被災者をはじめ、市長、ボランティア、NPOの方を丁寧にインタビューし感想や教訓を引き出して取材しているところに大変好感を持った。特に災害時には災害弱者対策が重要だと感じており、NPOの方の「誰もが避難できる。いつでも開設できる。そのためにみんなが日頃から訓練している。近くの学校に年1回泊まりに行っている。その時には座布団からお菓子、水筒を持って行っている。そういう風に慣れておけば、いざという時に直ぐ動ける。」という言葉には感銘を受けた。大変示唆に富んでいて重要なことだと思った。常総の方々には次の災害に備えて3年前の災害を前向きに生かそうとする動きが広がっていると聞いている。日頃からのコミュニケーションを良くし自然災害に備える意識が育ってきているようでとても頼もしく感じる。この番組は災害記録としても意味のある番組であり、地域における防災は、どういう風に意識を育てていくべきかを学ぶうえでも大変役に立つ番組であった。今後もぜひこのような番組を続けてほしい。

委員

水害から3年経った常総市の状況を被災された方々の率直な生の声で聴くことが出来た。新しく堤防が完成し住宅も再建され、インフラ面では復旧を遂げながらも多くの住民が3年前の記憶を引きずっていることや新たな水害への不安が消えていない実態が良く伝わってきた。その一方で、3年前の記憶を生かし、次の災害に備えようと動き出した住民や地域の姿など、水害3年の地元の表情をリアルに伝える番組になっていた。特に印象に残ったのは、住民の間に共助の動きが広がっていることである。地域、近隣住民とのコミュニケーションが大切であり、日頃からの避難訓練が役に立ち、被害を最小限に止められるのだろうと思った。防災士やNPOの方々からも地域のコミュニケーションや避難訓練大切だという意見があり、今後再び起こるかもしれない災害に住民や地域がどう対応していくのかという地域防災のあり方そのものを考えさせられる。大変示唆的な番組になっていた。

委員

九州や北海道など各地で自然災害が起きている中で、大変タイミングの良い企画だった。リスナーにとっては得たい情報だろう。IBSでは繰り返し常総災害を報道しており、大変良い事だ。今回は、住民の生の声を数多く紹介しており、それぞれの現在の生活状況を知り、今後の水害に対する備え等は多くのリスナーが自分自身に置き換えて聴いたと思う。番組のスタートに堤防の決壊やヘリコプターの様子など、災害当時に報道した音源を聞いて、当時を思い出し印象的に感じた。近所の方とのコミュニケーションを強くしておくことや日頃の避難訓練が大事という防災士の方の言葉には納得する。朝日新聞社の記者の方の災害当時は取材がなかなかできなかったが、3年経つと様々な体験談を聞くことができ、多くの人が次の行動を考えているという話は参考になった。番組の最後を二人のレポーターの感想でしめくくったのは良かった。“声を届けることの他に皆さんの災害の意識を繋ぐ役目があるのではないかと思った”という言葉には3年間取材をした人の言葉だなと感じた。そして、課題は多いが地域づくり町づくりが大事という言葉にも納得した。

委員

災害報道はメディアにとってとても重要である。特に本県にとって常総市の水害は特に重要だ。その教訓をどのように継承していくかは何年経っても忘れてはいけない問題だ。それを多角的な視点から、“あれから3年被災地の今”を伝えていた。ぜひ、今後も継続していって欲しい。番組では、堤防の問題やマイ・タイムラインの問題、市庁舎の水害防止設備の問題、あるいは防災士の問題や消防設備の問題、福祉避難所の問題等々、課題の取り上げ方や簡潔な説明の仕方に感心した。大変分かりやすく伝えていた。また、出演者の2人が町を歩きながらのルポでは、被災者の気持ちを上手くすくいあげていた。綺麗になった堤防や舗装された道路など、日常が落ち着き表面上は震災前に戻っているが、今も作物ができないことや立て替えた家の経済面、今後再び起こるかもしれない災害への不安など、心の中はまだ復旧していない心労が伝えられていた。レポーターが「被災者の皆さんの心が元どおりになっていない。生活はできるけれども気持ちの復帰に時間がかかる」と主観を述べていたことは大事である。事実と共に端的に伝えるとリスナーにも伝わる。大変成功した番組だ。一方、今年は大災害の西日本豪雨があり、そんな中で3年目を迎えた常総市の水害だった。西日本豪雨では、高齢者の犠牲や避難に踏み切れない方々の教訓があり、被災地には常総市や常総のボランティアも活動していたようなので番組内ではぜひ触れてほしいことだった。

2018年10月30日

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