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番組審議会議事録概要

平成30年3月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成30年3月22日(木)
AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送本社会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 (*)
  • 米 倉 達 広 (・)
  • 鷲 田 美 加
  • 小 西 俊 一
  • 小 川 敏 正
  • 根 崎 良 文
茨城放送出席者
  • 代表取締役社長

    北 島 重 司

  • 取締役兼編成局長

    阿 部 重 典

  • 審議室長兼編成局編成制作部長

    鴨 川 貴 史

  • ディレクター

    畑 中 一 也

議題
「3.11 あの瞬間(とき)を忘れない 覚えてますか?地震のこと、津波のこと」
   放送日時:2018年3月11日(日)22:00 ~ 23:00
委員からの意見

委員

災害への備えをテーマに住民や企業、沿岸の自治体を対象としたアンケートと、住民、市長、企業へのインタビューを軸に、多角的に構成された意欲的な番組である。風化しつつある震災の記憶、災害への備えの啓発という番組の意図やねらいが十分に理解できた。しかし、内容は多角的な構成であるがゆえに、災害への備えにフォーカスできずに散漫になり、やや大味すぎる印象である。アンケートについては、ラジオという聴き流されてしまうメディアにおいて数字を伝える難しさがあった。特に百分率のパーセンテージなどの数字を伝えてもリスナーには分かりにくい。また、回答の母数が示されていないことや自治体が回答に困惑する設問項目などがあった。9自治体のうち6自治体のみの回答であったこともアンケート結果の伝え方としては疑問に感じる。住民へのインタビューはバラエティに富んでいて良かったが、企業へのインタビューは、ありきたりの回答になっていた。リスナーが目に浮かぶような内容が欲しかった。この種の周年企画は過去のテーマと同じにならないように毎回工夫をしなければならず大変だ。東日本大震災時は多くの人がラジオ(茨城放送)に耳を傾けた。あの時ほどラジオのメディアとしてのすごさを感じたことはないだろう。リスナーは、アンケート結果より当時の生活情報などの音声が聴けた方が震災の記憶がよみがえるし、防災情報などを紹介してもらった方が良かったと思う。TVや新聞ではできないラジオならではの持ち味を生かした周年番組を今後期待したい。

委員

東日本大震災から7年が経過するが、茨城放送は繰り返し防災に関する放送を行っている。このことは大変大事なことである。今回の番組では災害時の音を使用していないが、リスナーは当時のラジオの音声を聴くことでその当時を思い起こす。それが防災意識に繋がっていくのではないだろうか?樋口氏と水越氏の取材は、県内外に出かけ各市長や企業への的確な設問によりリスナーが理解しやすい言葉を引き出している。津波が押し寄せた大洗では、海水浴場や役場周辺が整備され、避難所などが作られていることが紹介され沿岸の様子がわかった。整備されている様子に、“良いのか?悪いのか?”と感想を述べたレポートに気持ちを一緒にした。常総市が秋葉原で市のPRと共に北九州の義援金活動をし、被災地だった常総市が防災先進都市として貢献したいという市長の声を聞くことができた。インタビューの上手さを感じた。鉄道会社の防災訓練の様子を紹介したり、各市長のインタビューや住民の防災に対する声の紹介は、リスナー自身が自分に置き換えて防災を考える機会になったと思う。各市や企業のアンケートは客観的な資料として大事だが、数字が記憶に残らない。ラジオで紹介する難しさを感じる。今後、他の方法で再度紹介して欲しい。

委員

内容や数字がなかなか頭に入ってこなかった。2度3度繰り返し聴いて、なんとか理解できるような状態だ。制作者の伝えたいこととリスナーが何を求めているか?の間にミスマッチを感じた。各市長や企業、住民へのインタビュー、アンケート調査など、それぞれは素晴らしい内容だが多少乱立している。全体を掻い摘んで伝えたいのか?概要を伝えたいのか?災害時の様子をどう伝え、復旧復興がどうなったのか?地域と連携してどうサポートしていくのか?茨城放送がラジオで何ができるのかが聴きたかった。平常時と非常時についてIT関係の研究をしている。災害という非常時を想定して平常時に何をしておくべきか?等をこの番組でも取り上げてほしかった。様々な取材資料を整理してリスナーに意味のある形で届けるには1時間の中に収めるのは無理がある。テーマを決め2~3回に分けた方が良い。リスナーが何を求めているかを考え、リスナーが感動や共感ができ、聴き易いと感じる番組作りをして欲しい。

委員

制作者の意気込みを感じた。ナレーションは新聞を音読してもらっているような感覚である。言葉に抑揚をつけず、震災時の音声も使わないことでリスナーにより考えてもらうという意図を感じた。鹿島市長が「災害時に、人が一番不安に思うことは、今なにが起きていて、その地域がどうなっているかが分からないことだ」と言っていた。同感である。東日本大震災の時、茨城放送は落ち着いた口調で情報を伝え続け、地域のメディアとしての存在感を見せた。そして、茨城放送は突然起こる災害において情報を伝えるだけでなく、防災ステーションを改めて宣言し、県内外と連携して様々な情報を発信していきたいと今回の番組を通じて伝えた。淡々とした口調なだけに、自分は何をすればよいのだろうか?と思った。リスナーに考える機会をもたらした素晴らしい番組である。

委員

通勤の車中で番組を聴いた際、あまり印象に残らなかった。何かをしながらでは内容が頭に入らないのだろう。2回目は、休日の夜、自宅で聴いた。番組が放送された休日の夜10時という時間設定は、リスナーに何かを考えてもらう、気付かせるという番組の意図があり、静かな時間帯にじっくり聞いてもらうねらいだったのだろう。しかし、場面展開などがない1時間は長く感じ、ダラダラ感もあり、チャンネルを切り替えられてしまうと感じた。シリアスなテーマなだけに賑やかさや音楽を挿入することは適さないのだろう。メリハリを出すのは難しいと思うが、あまりにも単調すぎた。リスナーに耳を傾けてもらえる仕掛けが欲しかった。その中で、各市長のインタビューは具体性があり良かった。一方、被災者の当時の行動、意識の変化や防災対策など、具体的な話しがあるとリスナーには伝わり易かったのではないだろうか?1時間聴いた後に、何が伝えたかったかが分かりにくいと感じた。この番組を専門家や学識者に聴いてもらい検証し、総括意見を聞くという方法もリスナーには理解しやすいかもしれない。

委員

茨城放送では、東日本大震災以降、「防災ステーション宣言」として、これまで様々な震災関連の番組を放送してきました。今回の番組もその取り組みの一環として放送されたものです。震災から7年が経過し、いい意味でも悪い意味でも震災の記憶が少しずつ薄らいできているように感じます。今回の番組は、「備え」をテーマにしたものであり、震災の記憶が薄らいできているなかでタイムリーなテーマであったように思います。また、同番組では「3.11」のみならず、常総市の水害についても触れられており、大災害が身近なものであることを感じさせました。番組はアンケート結果や住民や自治体のインタビューを中心に構成されており、その中では、災害にあたっての支出がほとんどないといったアンケート結果やいざという時には国や自治体が何とかしてくれるだろうといった生の声等、住民の防災意識が薄れてきている様子が生々しく伝わってきました。「災害は忘れた頃にやってくる。」と言いますが、今後とも震災の記憶の風化を防ぎ、防災への意識付けとするような番組を折に触れて発信していく必要があるように思います。

2018年03月23日

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