平成30年10月度 茨城放送番組審議会議事録概要

番組審議会議事録概要

平成30年10月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成30年10月23日(火)AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送本社5階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫
  • 米 倉 達 弘
  • 小 川 敏 正
  • 大 川 遵 一
  • 小 西 俊 一
  • 伊 藤 宏

茨城放送出席者

  • 代表取締役社長         

    北 島 重 司

  • 取締役兼編成局長        

    阿 部 重 典

  • 編成局編成制作部部長      

    鴨 川 貴 史

  • 番組ディレクター        

    畑 中 一 也

議題
「磯山純のLoveyourself」 
 放送日時:毎週木曜日 午後 8時~9時 生放送

委員からの意見

委員

10代の頃熱心に深夜放送を聴いていた頃を思い出した。シンガーソングライターという特徴を生かし音楽を軸にした構成で楽しめた。磯山氏の滑舌が良く、分かり易い話し方、軽妙でスムーズな語り口がトークの上手さを感じる。SNS等も若者に合わせた効果的な使い方で良い。一方で私自身が深夜放送を楽しんでいた理由には、学校での息苦しさや夜中に親に内緒で聴くという解放感や個性的なラジオのパーソナリティ達が番組内で議論し合っている様子が面白かったのだろうと感じる。磯山氏の番組には良いリスナーがついているとは思うが、もう少し従来の枠を外して若者に解放感を感じさせるような番組作りを考えても良いのではないだろうか?番組を聴いている中でスタッフを含め磯山氏がそのような方向性も模索しているようにも感じる部分があった。であるなら舞台裏を見せてしまうことがあってもよいだろうし、独特の磯山ワールドを出すことにより、わかる人にしかわからない一体感が生まれリスナーから共感を得られるのではないだろうか?これまでこの委員会では、分かり易い放送、分からない単語は丁寧に説明するべき等と申し上げてきたが、今回はあえて、分かり易さを求めるより、独自の空間、リスナーとの一体感を通じて、若者の解放感を感じさせるような番組になってほしい。

委員

磯山氏のトークは軽快である。番組内でかかる楽曲は懐かしさがあり、放送されていたスタンダードナンバーは我々の世代には安心感を持って聴けた。また、磯山氏のトークの内容は、県内の耳慣れた場所、学校名等が出てきて、地元に住んでいる者にとっては、職場の片隅での会話のようで安心感や親近感があった。60分という長さの番組だが最後まで心地よく聴いた。我々時代にリスナーとのやり取りは、手紙やハガキが中心だった。しかし、現代はツイッターによりリアルタイムでできる。そのことに感慨深いものがあった。今回試聴した番組は9月2日のクイズの日であったため、「クイズ」のコーナーがあったが、シンプルな内容で好感が持てた。一方で、レギュラーコーナーは「イントロドン」と「たまにはちょこっと洋楽を」のみということなので、展開にアクセントをつけるという意味では、リスナーからのメッセージに応えるトーク展開だけでなく、お得な情報を得られるようなコーナー等を設定しリスナー層の拡大につなげて欲しい。

委員

ツイッターを取り入れてリスナーとのやり取りが進歩していると感じた。非常にさりげなく使い成功している。磯山氏の無駄がなく嫌みのないトークは、我々の年代には非常に早口で聴き取りに苦労するが、現代の若者のスピードなのだと感じた。また、言葉を選び考え抜いて話をしている様子が感じ取れる。大変好感が持てる。高校生時代からストリートミュージシャンとして演奏していた経験が生きているのだろうか?「クイズ」のコーナーや上級中級向けのヒントを加えた「イントロドン」はリスナーをあきさせない工夫を感じ、「たまにはちょこっと洋楽を」は、磯山氏の選曲で楽しめた。60分間が短く感じた。トークには多少の辛口部分もあるが、それを感じさせない配慮のあるトークである。磯山氏の楽曲も番組では楽しめて大変良かった。

委員

今回の番組,『磯山純のLove Yourself』は,リスナーが忙しい日々の中で,ほっと一息できるような,自分自身を肯定できるような時間を作っていく趣旨と伺っております。番組を聴いてみて,リラックスでき,楽しめて,明日からまた頑張ろうという前向きな気持ちになれるものになっていると思います。番組のタイトル自体も凄くいいメッセージになっていると感じました。また,磯山氏のようなご当地シンガーを若者が応援することで,郷土愛を育んでもらうきっかけにもなればいいなと思っています。番組の内容も,磯山さんの音楽活動に関するものだけでなく,イントロクイズをはじめとするクイズや,洋楽の紹介など,磯山さんのファンだけでなく,中高年の方にも十分楽しく聴いてもらえるよう工夫されており,とても好感が持てました。なお,1時間の番組は,ファンにとってはちょうど良い長さなのかもしれませんが,私は正直,ちょっと長いかなという感じがしました。いずれにしても,これからもこのような楽しい番組を続けて、積極的に若いリスナーを獲得できるよう努めていただきたくとともにリスナーに心の潤いを与えていただきたいと思います。

委員

パーソナリティの磯山氏は、水戸市出身のシンガーソングライターということで、磯山氏のファンをメインターゲットとしているようでした。番組のなかでは、リスナーからのメッセージが数多く紹介されていました。ファンからのメッセージは、磯山さんの楽曲やライブの感想がメインであり、これに対する磯山氏のコメントもその時のライブの感想や裏話もあり、磯山さんとファンとの交流の場となっている感じがよく出ていたように思います。番組内では、メールやTwitterを取り入れ、リスナーがリアルタイムで番組に参加できるような取り組みがなされているようです。この取り組みも、番組が磯山氏とファンとの交流の場となることに一役買っているのだと思います。本番組は、磯山氏のファンをメインターゲットとした番組であり、アーティストとファンとの貴重な交流の場になっていると思います。企画書には、「一般リスナーへもターゲットを拡大できるように試行錯誤中である」とありましたが、むしろ、磯山純ファン向けに徹した番組作りを目指してもよいのではないかと思いました。

委員

磯山氏の若手ながら成功体験に基づいた感じの自信に裏付けられたトークは何ともテンポが良い。更に茨城出身で地元の情報も満載でありながら茨城弁ではなく都会的センスとファッショナブルな雰囲気のトーク。なんともおしゃれで女性にもてそうなキャラクターと感じた。今回の音源は、茨城弁礼賛の地元密着なものでもなく茨城放送東京アイスタジオからの首都圏情報でもなく、別のスタイルで茨城をカッコよくトークしている。そのなかで、さりげなく茨城県の各地域をプロモートしているところもあり、まさに「地元茨城県への思い」がつまった「love yourself」という番組になっていた。

2018年11月30日

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