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番組審議会議事録概要

令和元年5月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
令和元年5月30日(木) AM10:30~PM12:00
開催場所
茨城放送本社5階会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 [*]
  • 米 倉 達 広 [・]
  • 小 川 敏 正
  • 小 西 俊 一
  • 川 股 圭 之
  • 鷲 田 美 加
茨城放送出席者
  • 代表取締役社長

    北 島 重 司

  • 取締役編成局長

    阿 部 重 典

  • 編成局次長

    宮 田 浩 二

  • 報道防災センター長 番組プロデューサー

    畑 中 一 也

議題
『裁判員時代、11年目の課題』
   放送日時:2019年5月19日(日)16:20 ~ 16:50
委員からの意見

委員

裁判員制度が始まり10年が経過し、裁判員をこれから経験するリスナーに向けての意識の高揚を図る硬派な番組と感じた。朝日新聞論説委員、記者、さまざまな専門家の意見、市民の声、様々な角度から取り上げていた。一般のリスナーに裁判員制度とはどのようなものか、自分がなった場合どのようなことが起きるか考えさせられる番組となっている。これまでの裁判制度の課題をクリアするために裁判員制度が導入された。裁判員になる条件、それから守秘義務の対象にあたる事柄の内容がすごく新鮮だった。法廷で見聞きしたことは守秘義務にあたらない、裏で評議した内容は守秘義務の対象にあたる、今回初めて聞かされて新しい情報を得ることができた。辞退者が多いこと、審理期間が長くなるなどの理由で辞退と無断欠席が多くなることが課題。
水戸地裁の所長インタビューでは「裁判員の多様な意見から議論に深みが増し、判決において説得力のある判断に結びついている」。検事正からは「適切かつ順調な運営がなされている」、県弁護士会会長からは「限られた開廷期間で理解してもらい判決が出されている」。関係者の発言から裁判員制度が根付いていること感じた。
司法と市民との距離感は大きな課題で、その距離をどう埋めていくかと関係者の苦労を感じた。

委員

10年の間に裁判の報道が様々なところでされ、裁判感覚自体も一般の方に馴じみ、少しずつ成熟してきた制度と感じる。一般の方からすると辞退の話や、裁判員に選ばれたらどのくらい時間を拘束されるのか、事件の話をどれだけ話していいのか、そのあたりを丁寧に解説していたのは好印象だった。
開廷日数は基本5日から1週間ぐらいで終わるよう構成しているが、時に10日から15日かかるようなものだと会社員の方では時間をそこまで裂くのは難しく、そのあたりを制度設計上クリアにしていことが難しいかと思う。このような番組を通じて裁判員裁判に対する理解が一般市民や会社に少しでも広がっていく助けになっていけばと思った。
要望として実際に裁判員を経験した人の話を聞けたら良かったと感じた。

委員

裁判員裁判10年のあゆみ、この間のさまざまな試行錯誤、問題点など質問が的確でコンパクトにわかりやすい解説になっていたと感じた。一方で一括りにできない部分もあるため、制度自体をテーマにすると俯瞰的、ある意味教科書的になってしまったとも感じた。
例えば、水戸地裁で実際にあった裁判またはその裁判に参加した方の感想など生の声の紹介や、刺激証拠の取り扱いについて水戸地裁で或る事案でこのようなイラストに代用されたエピソードなどがあると良かった。辞退者が多いのであれば、街の声、一般の方、あなたが選ばれたらどうしますか等、課題をひとつに絞った方がより身近に感じられると思った。最後に硬派な番組は大変聴きごたえがあると感じた。

委員

裁判員裁判制度10年という節目、改めて考える時期の番組でタイムリーだなと思った。朝日新聞論説委員の千葉解説委員、裁判官、検事正、弁護士会の方も登場して説明してくれた大変分かりやすい番組になっていた。
内容は畑中記者がリスナーの側に立ち、素人のような立場で敷居を低くして質問していることがよく分かった。導入までの経緯、対象、守秘義務の程度、期間、辞退者が増えていることや10年の成果など聞きたい質問をしてくれていた。それに対し千葉論説委員は無駄のない解説だった。
市民へのインタビューで、「当初厳しいと思ったが制度はあっていい」「難しい部分はあるが自分のところに来たら覚悟はしている」など代表的な意見が出ていた。また、日本の裁判員制度は諸外国と比べてどうなのか番組内で触れてもらいたかった。

委員

比較的、日常生活から遠いテーマで、かつ、詳細な制度内容の理解度も低いと考えられる「裁判員制度」について、導入後10年の節目を迎えた時期に合わせて課題番組を取り上げた点が素晴らしいと感じた。
特に守秘義務に関しては、「すべての事項が守秘義務の対象になり、裁判員自身の体験は公にし難い」と認識していたものが、実態と大きく異なることを理解することができた。構成も、それぞれの立場から、一般のリスナーにも理解しやすい説明で進められ、畑中記者の要点を絞った進行も好感が持てた。
今後の要望としては、実際の裁判員を体験した立場から、体験談を交えた内容が構成できれば、立場に置き換えて聴取することができるものと感じた。

委員

市民が裁判員として裁判に参加する「裁判員制度」について、“制度の名称は知っているが詳細はよく知らない ”という人は多い。裁判員というのは日常では触れる機会のない遠い存在である。茨城県内の市民、記者、水戸地裁、水戸地検、茨城県弁護士会などさまざまな角度から裁判員制度について生の声が語られた。制度を多角的に見ることができた。
20歳以上の日本人が1億人近くいることを考えると、裁判員を経験した方は全体の0.06%程度しかなく、実際に自分が裁判員になるとしたら?のシミュレーションを行うことができた。驚いたのは日当の額である。日当額を見直すだけでも辞退者は減るのではないか?と率直に思った。
刑事裁判が非常に分かりやすくなった、裁判自体が非常に短くなった等の成果があることもわかった。このように、誰もが抱いている「素朴なギモン」にスポットライトを当てる番組は、興味を持って集中して聴くことができる。現場の様子を含め、これからも度々、こうした番組を放送してほしい。

2019年06月30日

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