生成AIで動画あいさつ 松村氏 G7 情報セキュリティー専門家の講演も

水戸市で9日夜に開かれたG7・先進7か国内務安全大臣会合のワーキングディナーで、生成AIが作成した松村国家公安委員長に似せた人物が動画で英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語であいさつしました。情報セキュリティーが専門の国立情報学研究所・越前功教授からの提案で、生成AIの悪用がもたらす危険性への対応の討議に関連し、一般の人がディープフェイクの動画を見抜くのは難しくなることを警鐘した演出でした。松村氏は「彼はぼくの弟です。4か国語を駆使する弟ではありませんが、生成AIをもちいると、普段話せない言葉であったりとか、私の声でこのような動画を作ることができてしまう」とあいさつしました。

ワーキングディナーには越前教授も出席し、出席者に講演しました。

生成AIで作成された動画での、外国語に訳されたあいさつはドイツ語で「生成AIには社会に大きな恩恵をもたらす可能性がある一方、ニセ情報の拡散で社会を混乱させるといったリスクも指摘されている」と話しました。この日のワーキングディナーでは、常磐ものの海の幸と豚肉「常陸の輝き」、常陸乃国いせ海老と笠間の栗のモンブランなど、地元の食材を使ったメニューで各国の閣僚をもてなしました。