2022年09月26日(月曜日)

「ニュースなニューズ」葉梨法務大臣 単独インタビュー 第2回 技能実習制度などについて

ニュースなニューズ。

先月発足した岸田改造内閣に法務大臣として初入閣した葉梨康弘衆議院議員。
外国人が働きながら技術を学ぶ技能実習制度の見直しの具体的な議論など、
大臣としてどのように施策の検討を進めているのかを伺いました。

 

― 技能実習制度は、日本で身につけた技能を持ち帰り、母国で生かしてもらうという国際貢献の制度として始まっているが、実態は、農業や介護など日本人の働き手が集まりにくい業界に、低賃金で労働力を供給する手段となってきたと言われるなど問題が多い制度で、様々な指摘がある。制度の存廃や統廃合について。
大臣)ベトナムの労働大臣が来られ、ベトナムに技能実習生が帰国をして、非常に役立ってるので、日本にもっと多くのベトナムの方々を送り出したいというような要請もあった。
指摘された問題点はよく踏まえた上での話だが、技能実習生が帰った後、どういう印象を持ったか、良かったかっていうような問いのアンケートについては、半数以上の方は良かったって考えられてる。制度の本来の趣旨に合わせたような形でしっかりした運用をしていくってこれはまずやらなければいけない。法制度をどういう形で持っていくかということは、私は予断をもって申し上げる段階ではなくて、いろんな形でのアンケート、あるいは、諸外国での評価も踏まえた上で、有識者においてもいろんな情報を集めた上で検討していくというようなことが必要ではないかと思う。

 

― 去年の通常国会の衆議院の法務委員会で、入管法改正案の審議が進まずに、改正案は廃案に。現行法は非正規滞在者らを原則全員、強制送還までの間収容する「全件収容主義」を採用し、収容の判断は入管の裁量に委ねられ、期限はなく、近年、収容の長期化、収容者数の増加が進み、国内外から批判を招いている。なぜ、廃案になったと思われているか。臨時国会にどのような法案を再提出するか。
大臣)名古屋入管での死亡者が出た。入管の収容者が死亡する事態は非常にあの重く受け止めなければいけないと思う。スリランカ人のウィシュマさんをはじめとして、ご遺族の方にご冥福をお祈りするとともにお悔やみを申し上げなければいけないと思っている。いろんな形での与野党での協議が行われたことは、議員の立場で側聞にしているが、まずは、入管の体制をかっちりしなければいけないんじゃないか。私もビデオを見た。野党の求めに応じ、
国会の秘密会で見させていただいた。そういったものを解決をしなければの入管法について審議できるという状況ではなかったような印象を受けた。ウイシュマさんの事件については、体制の改善についてすでに調査報告書を作り、入管の改善点ということについても
既に公表もして、今実施をしている。入管法の改正の必要性というのは、退去して頂くべき方には退去していただく。守らなければいけない、保護しなければいけない方はかっちりと守っていく。このバランスをどう取っていくか。収容者等に対する処遇についても、法律上は詳しくは規定されていないことはこれもしっかりやらなければいけないということもあるので、速やかに提出する必要はあるかと思う。経緯を踏まえて所要の検討を行ったうえで速やかに提出したい。

 

― 日本の難民の認定状況について、まだまだ国際水準を大幅に下回っているとの指摘がありますが、現状で、改善の必要があると思われるかどうか、もしあるのであれば、どのような方法が考えられるか。
大臣)数だけを思って、必ず日本の難民認定が適切でないということでは多分ないだろう。現実問題として例えば、シリアの難民がヨーロッパの方には行かれるけれどもどれだけの方が日本に来たいという形になってるかを考えると、数だけを見て日本の受け入れ状況が
適切でないというようなことはなかなか言えないんじゃないのではないか。個別にはしっかりしなければいけない。難民認定でいえば、こないだはアフガニスタン難民は98人まとめて。去年の8月から今年の8月までで言うと、133人受け入れている。状況に応じて個別に判断することになる。しかしながら、国際的にはいろんな声があるということも十分承知しているので、難民認定のあり方についてはあの国連難民高等弁務官事務所の出先が日本にもあるので、連携を図って適切に対処できるようにしていきたい。

 

インタビューは今月8日、法務省の大臣室で行いました。
低賃金、長時間労働にさらされる技能実習生たちや、
大量難民時代に祖国を追われながらも難民と認められない人への対応が求められています。