2022年07月28日(木曜日)

「ニュースなニューズ」 引退の参議院議員に聴く⑤ 立憲民主党 郡司彰・元参議院議員

 

ニュースなニューズ。引退の参議院議員に聴く。立憲民主党の郡司彰・元参議院議員へのインタビューの3回目です。4期24年間務めた参議院議員の活動のなかで、2016年からは参議院副議長を務めました。平成に代わる新しい元号の「令和」を決定する際には、副議長として、官房長官から意見を聴かれました。天皇の退位に関する特例法に向けて大切にしたこと。今後の政治に託す思いなどを伺いました。

「(参議院副議長の在任中、現在の上皇さまが生前退位を実現する特例法を成立された。大切にした事とは)副議長に就任をしたのが8月1日で、その年の一週間後、8月の7日に、現在の上皇さまがテレビでビデオメッセージを流された、退位をしたいんだと。有識者会議を政権が作って、この結論は定められた通りでいうと、簡単に言えば、お亡くなりになるまで天皇であるべきではないかというのが一定の意見の集約だったが、「それはどうも民意と違うのではないか」ということを、正副議長4人で「これは国民の声を有識者ということに委ねて本当にあの大丈夫なんだろうか」「国民の声ならばそれはそれこそ国会が行うべきではないか」ということで内閣に申し入れたところ、有識者の反応が良くなかったというのが一方ではあるんだと思いますが、「それでは国会の方で話をしていただければ」という話になりました。そこで心がけたのは「静謐な環境で行うということを第一にしましょう」。そして、そのことについての中身よりも、参議院でも2人とか3人の会派などを合わせ、全部で12にあったんですね。各会派に細かく、説明に伺いました。例えば、大島衆議院議長と伊達参議院議長がこことここに行って、川端さんと私はどことどこに、ということですね。その時に、大島議長に言われたのが「文章や電話ではなくてちゃんと出向いて説明をしてください」と。私もまだその辺は甘かったんですね。「電話か何かで連絡が取れない時は大丈夫ですかね」と言ったら、大島議長が「郡司さん、それはダメなんだと。政治家はきちんと相手に会って話をするということがないから、それをやらないから、物事がどっかでつまづくんだ」ということを言われて。私は正直言って大島さんという、人間もありましょうけれども、長いこと保守の中にある人達と違って、ちょっと私たちはまだ。見習うべきところあるなということは感じましたね。そのような方式で行ってきて、最後までいろんな意見がありましたが、「ここは何とか皆さんの合意が出来たと思っている」「相違点はこことここが残った」と言って。それに対し、各党のご意見はこのような形だった、というのを皆に示しながらまとめて。次の時にも、そうした議論をして。最終的にはどの党派も採決を欠席をするということもなく、反対のところももちろんありましたが、粛々と採決まで行けたというのは本当に、事柄が事柄だということもあって、国会の中で特筆すべきことだったろうと。法律を作るという任にあたるのも、巡り合わせでそういう時期に当たったということは、よかったなあという感じがいたしましたね」

「(人材発掘がまさにこれからの活動ということになりそうですか)だと思いますが、それをどこかになるんだと言うと、政党助成金というのは例えば、シンクタンクなどに通してお金を投じてはいけないとか。いろいろ使い道が限られていて。それはそれで当たり前だが、税金だから、そのためのお金はどうやってその捻出するのか、ということを。先立つものがなければ、理屈だけで物事は進みませんし、ほかの国のような形になるかって言うと、これは難しい。昔「旦那衆」が、いろんなことをやってくれたりというのもあったし、いい漁師さんがいればそういうこともあったろうし。けれども、その辺も違う。キリスト教の世界で言う「チャリティー」とか「ボランティア」とかっていうような形で政党やなんかにも育てていく、お金を出していこうというものが根付いてない中でどうやって、お金を政党が捻出するか。主権者教育も含めてですが、そこを政党が本気で考えてお金を作る方法を。皆が「そんなお金の作り方ないだろう」っていうのはダメです。政党が考えないと、政党のこれからの課題です」

「(自身の役割と、これからのその政治家に望むことについて)これからは特に何もありません。が、望むことということであれば、1つは形だけでも変わるようにしてほしいと。今回の参議院選挙で立憲は男女を必ず半分は立てましょうと。比例は20人のうち10人は女性。選挙区は1名だけですけども女性の方が多くなった。そういうことは言ったらやると。特に女性の問題は昔から言われているように、本質的には男も女も同じような問題なんだと。女性の問題としてやるんじゃなくて、人間が何とかすればいいんだっていうことを言う人が時々いますが、あれ、間違いですよ。今現在、より不利益を受けてる人たちがいれば、そこをまず治すことなしに、みんなが平等だなんていう話をいくらしても、世の中は変わらないんで、私は今の女性がもうちょっと普通に、いろんな意味で進出できるような仕組みを意識して作るということが大事だと思ってます」

 

 

立憲民主党は今年初めて政治塾を設け、人材発掘に取り組んでいます。また、今回の参議院選挙では、無所属の女性候補を推薦し、当選させました。女性が力を持つことで世の中が変わると話す郡司さん。今後の政治に対し、「意識的にさまざまな人材を発掘し、次の時代を作ってほしい」とエールを送っていました。