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2022年03月23日(水曜日)

茨城県の地価公示 30年連続で下落 移住と企業立地が進み下落率は縮小

茨城県内の地価、土地の値段は30年連続で下がりましたが、東京からの移住や企業の立地が進んだ影響で、下落の幅は去年より縮まりました。これは国土交通省が3月22日発表した土地取引の目安になる公示地価によるものです。それによりますと、今年1月1日時点の茨城県全体の公示地価は1平方メートルあたり3万6400円で、前の年に比べ0・4%下落しましたが、下落幅は2年ぶりに縮小しました。

茨城県内にある調査地点およそ700カ所の6割で地価が下落する一方、1割の地点は地価が上昇しました。上昇した原因は新型コロナの感染防止をきっかけに東京からの移住が増えたことや企業の立地が増えたこととみられています。茨城県内で地価の上昇率が最も高かったのはつくばみらい市紫峰ヶ丘の住宅地で、上昇率は6・9%でした。

また、茨城県内の住宅地で地価が最も高かったのはつくばエクスプレスのつくば駅に近いつくば市竹園で22万円、商業地で最も高かったのもつくば市竹園で30万3000円でした。工業地で地価が最も高かったのは圏央道に近い五霞町元栗橋でした。

茨城県の地価公示を担当している不動産鑑定士の羽場睦夫さんは「新型コロナの影響でリモートワークが増え、住環境が良好で東京の事務所へも通える茨城県の南部、西部が好まれている。」と説明しました。

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