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2026年09月09日(水曜日)
住民がSNSで発信 北茨城の中小河川が氾濫 激甚化する気候変動への危機感
9月6日から7日にかけての大雨の影響で一時、水があふれた北茨城市関南町の関山川周辺では、住宅への浸水は40センチ程度だったものの、周辺の橋や道路などの水没が見られました。

今回の氾濫では、行政による避難情報の発表や、道路の通行止め規制の周知よりもやや早く、川の水が一気に溢れ出しました。地域住民の迅速な自主判断が命を守る鍵となり、親戚が現場近くに住む水産加工店の62歳の店主がSNSのXに、「北茨城市大津町北町を流れる関山川、水が橋を越えてました。9時頃。2年前の9月にも大規模水害が発生したところです」と動画を投稿。近隣住民などの間で瞬時に拡散され、臨時の警戒情報として役立ちました。
また、北茨城市関南町を流れる江戸上川でも一時、川の水があふれる状況が発生しました。近くに住む、70歳の水産加工店の店主は、ものの10分か15分くらいで家が水に浸かったと振り返りました。行政の公的な情報発信のあり方や、突発的な局地豪雨への対応の難しさが改めて浮き彫りになる一方、SNSを通じた住民同士のリアルタイムの連携が、被害を未然に防ぐ形となりました。江戸上川では、2023年の台風13号の被害を受け、県が、水の流れをスムーズにするため、ほぼ使われなくなった古い農業用水門の撤去と河道掘削の設計の委託事業を発注していましたが、工事の着工が遅れており、農業を守るための「利水」と、住民の命を守る「治水」の調整の難しさが、今回の道路水没という形で改めて浮き彫りになりました。