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2026年04月03日(金曜日)
乾燥強い臭い検知細胞 ユスリカで農研機構
農研機構などのチームは、乾燥に強い蚊に似た昆虫「ネムリユスリカ」の細胞に、ショウジョウバエの嗅覚遺伝子を導入し、乾燥状態で保存・輸送が可能な「においセンサー」細胞の開発に成功しました。
アフリカに生息するネムリユスリカの幼虫は、水分をほぼ失っても「無代謝休眠」により過酷な環境を生き延び、水を与えると蘇生する特性を持ちます。この性質を利用した培養細胞は、乾燥状態で3年間保存した後も特定のにおいに反応する能力を維持していました。従来、生細胞は厳密な温度管理や培養設備が必要でしたが、リシャー・コルネット上級研究員は「ネムリユスリカの細胞を使ったにおいセンサーは、保存や持ち運びができる」と説明しています。今後、組み込む遺伝子を変えることで、病気診断や食品管理など幅広い分野での活用が期待されています。