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2025年12月22日(月曜日)

認可保育園が別施設職員を出勤扱いで 書類を偽装 3700万円を不正受給 守谷

守谷市で保育園を運営する会社が、別の保育園で働く保育士の名前を使うなどして書類を偽造し、市から、運営費およそ3700万円を不正に受給していたことが分かりました。運営費を不正に受給していたのは、守谷市にある「そらまい守谷保育園」を運営する会社、「LARK NEST」です。守谷市の松丸修久市長は12月22日の記者会見で、会社の代表を刑事告訴する考えを明らかにしました。

守谷市によりますと、問題の会社は2021年4月に開園してから今年3月までの4年間、別の保育園で働く保育士の名前を使うなどして園長を含め、11人の職員の勤務に関する書類について、実態と異なる職員配置表や賃金台帳を提出し、園の運営費およそ3700万円を不正に受給していました。今年8月、保育士の待遇改善のために支給された加算金が実績報告書と一致しないことを市が確認し、不正が発覚しました。その後、茨城県が特別監査を実施し、昨年度1年間、園児の数に対して保育士の数が足りなかったことも分かりました。会社の代表で、園長を辞任した男性は市の聞き取りに対し、不正受給を認めた上で「開設当初から保育士の確保が難しかった」と話しています。市は12月中に改善勧告を出し、運営費の返還を求めるとともに、ほかに不正がなかったか調べています。会社は保護者に対し、保育園の経営をやめる考えを伝えています。

保育園は現在、園児96人が利用しています。会社は保育士を確保できているとしていますが、来年4月からの新規の園児受け入れを停止することを明らかにしています。

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