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2025年11月28日(金曜日)
膵腎同時移植の男性患者が退院 筑波大学附属病院
筑波大学付属病院は、11月27日、9月に膵臓と腎臓の同時移植を受けた、茨城県内の30代の男性患者が10月、退院したと発表しました。今後、週1回通院し、拒絶反応や感染症に注意しながら治療を続け、順調に回復すれば月1回の治療となり、社会復帰につなげます。
小田教授のチームによると、男性患者は重度の糖尿病を患っていましたが、手術直後に微量のインスリン投与を行った以外に、インスリン投与はせずに退院を迎え、インスリン注射の必要はなくなりました。移植された膵臓と腎臓は、重症頭部外傷で9月に脳死と判定された島根大学医学部付属病院の20歳代の男性から提供されました。臓器移植が進まない背景には、臓器提供の申し出があっても、専門医の不足や設備態勢など受け入れ側の課題もあります。筑波大学附属病院は今後、関東地方の移植医療の拠点を目指し、施策の推進を目指します。