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2025年11月28日(金曜日)
常総IC周辺 企業続々 「アグリサイエンスバレー」完成
常総市は、圏央道常総インターチェンジを中心とした大規模開発プロジェクト「アグリサイエンスバレー常総」を完成させました。このプロジェクトは、関東・東北豪雨による甚大な水害からの復興のシンボルと位置づけられています。
市は、堤防整備や広域避難の仕組みづくりと並行して区画整理を進め、この農業団地を農業再生と発展のモデルケースとすることを目指しました。高速道路に極めて近いという好立地を背景に、多くの企業が次々と進出しました。最後に進出した企業は、スマート農業機械の開発を手掛けるAGRISTです。この会社の施設は、AIロボットがキュウリやピーマンを収穫する最新の栽培施設となっています。ここでは、ハウス内の生育状況や環境データを収集し、省力的かつ生産性の高い栽培体系の研究開発が進められます。「アグリサイエンスバレー常総」は、常総市にとって、単なる農業施設の集積地ではなく、水害からの力強い復興を象徴し、未来の農業をリードする先端技術の拠点となっています。
区画内で、2023年にオープンした「道の駅常総」 には500万人が訪れました。農業エリアには、いちご園やトマト園がありますが、労働力は100人前後にとどまっていて、AIによる勘や経験に頼らない再現性のある農作業の体系が、アグリサイエンスバレー全体に広がることにも期待があるということです。