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2025年11月19日(水曜日)
久保田水門 完成式典 国交省が整備 水害対策で
10年前の関東・東北豪雨で、鬼怒川が氾濫した結城市の久保田地区に「久保田水門」と堤防が完成し、11月8日、式典でテープカットを行って、完成を祝いました。
関東・東北豪雨では鬼怒川の氾濫で河川の水が支流の田川に逆流し、結城市と筑西市で213棟が床上・床下浸水しました。国土交通省は54億円を投じ、鬼怒川と田川の合流点・結城市久保田地区に3年かけて、高さ11メートル、幅30メートルの水門と、600メートルの長さの堤防を整備しました。非常時に2つのゲートを閉じて逆流を防ぎます。水門の整備で水位が上がった時の洪水安全度を高め、茨城県による堤防整備と合わせた効果を狙います。

挨拶する結城市の小林栄市長です。

筑西市の設楽詠美子市長です。

田川は全長78キロの1級河川で、栃木県日光市を源流に、結城市内で鬼怒川に合流します。しかし、川沿いは自然堤防などもあって、古くから「暴れ川」として知られ、地元では国に治水対策を要望してきました。