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2025年11月14日(金曜日)

2年前の日立市役所・東海村役場 車で突っ込み 男に懲役13年「故意性は認められる」

2023年に日立市役所前と東海村役場に車で突っ込み、日立市役所で3人にけがをさせたとして、殺人未遂や傷害などの罪に問われた益子泰被告・55歳に水戸地方裁判所は11月14日、懲役13年の判決を言い渡しました。判決によりますと、益子被告は2023年12月6の午後1時ごろ、障がい者施設のイベント開催中の日立市役所前の広場で、30代から40代の3人にけがをさせたほか、およそ30分後には、別の車で東海村役場の玄関にも突っ込み、役場の自動ドアなどを破壊しました。裁判では、益子被告が車で日立市役所前に突っ込んだ際、一時的に意識障害に陥ったと弁護側が主張し、「責任能力の有無」のほか「故意性」などが争点となっていました。有賀貞博裁判長は11月14日の判決で、公判での、専門家や被害者の証言から「全て認められる」としました。量刑の理由については、イベント開催中の日立市役所前について、「多数の死傷者を出しかねない極めて危険な犯行」とした一方、玄関に突っ込んだ東海村役場での犯行については「犯行の動機や経緯に酌むべき事情は無いが罪を認めている」として、検察の求刑15年に対し、益子被告に懲役13年を言い渡しました。

 

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