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2025年11月13日(木曜日)
タニシの米食害を自動予測 薬散布減 農研機構
つくば市にある農研機構は、田植えをした後の柔らかい苗を食べるジャンボタニシの食害リスクを自動的に予測する新しいシステムを開発したと発表しました。自動予測システムは水田を空撮し、被害が出やすいエリアを表示するもので、増加傾向にある食害を防止するとともに、薬剤の散布量を減らすことが狙いです。
ジャンボタニシの食害は、水深が4センチ以上になる場所で発生しやすくなります。この特徴を生かして、独自の計算手法に基づいて食害リスクマップを作成しました。通常の薬剤散布とマップに基づいた散布を比較したところ、薬剤の量が半減しました。食害防止の効果はほとんど同じだったということです。農研機構・九州沖縄農業研究センターの高橋仁康グループ長は「スマート農業の普及に役立つものと期待する」と語りました。