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2025年11月13日(木曜日)

霞ケ浦のごみ回収 市民レベルでの取り組みに 環境大臣賞

霞ケ浦の環境保全に取り組む、美浦村のNPO「水辺基盤協会」が、第27回日本水大賞の環境大臣賞を受賞しました。この受賞は、1996年から長きにわたり、かつての美しい霞ケ浦を取り戻そうと、市民レベルで湖岸のごみ回収を続けてきた活動実績が高く評価されたものです。

このNPOは、もともとバス釣り競技を主催する釣りの団体が母体となって設立されました。主な活動である「霞ケ浦クリーン大作戦」と題した大規模なごみ回収には、大人から子どもまでおよそ400人もの人々が、呼びかけに応じて参加します。

11月9日にも土浦市で悪天候の中、この活動が実施され、プラスチック類や家電など多くのごみが集まりました。この活動は霞ケ浦だけにとどまらず、現在では全国の湖沼や河川でも地元の団体と協力しながら清掃活動を展開しています。

水辺基盤協会の取り組みには大きな特徴があります。参加者からお金を徴収し、それを、集めたごみの処理費用に充てるという仕組みです。ごみを回収する物理的な活動と並行して、霞ケ浦の浄化に向けた「捨てない意識」の啓発にも力を入れ続けています。

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