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2025年11月04日(火曜日)

ペロブスカイト太陽電池の量産工場建設へ 東京都内の企業 境町に

再生可能エネルギーの研究開発に取り組む東京都内の企業が、再生可能エネルギー拡大の鍵を握る新技術「ペロブスカイト太陽電池」の量産工場を境町に建設すると発表しました。境町の圏央道のインター近くの1ヘクタールの敷地に、数千人分に相当する発電容量10メガワット規模の生産能力のある工場を整備します。将来的には、その10倍に生産能力を拡大し、雇用の創出なども視野に入れます。

「ペロブスカイト太陽電池」は、ペロブスカイトという特殊な結晶構造を持つ化合物を利用した次世代の太陽電池です。従来のシリコン太陽電池と同等の高い変換効率を持ちながら軽量で柔軟なため、従来のパネルが設置できない場所への設置が可能です。今後のエネルギー転換を支える技術として注目されています。 都内の企業「環境フレンドリーホールディングス」は、10月29日、境町と連携協定を結びました。

国は、次期エネルギー基本計画で2040年度に再生可能エネルギーを最大の電源と位置づける方向で議論しています。課題は、ペロブスカイト太陽電池の大胆な導入で、課題の耐久性を克服し、量産によってどこまで価格を下げられるか、などが鍵になります。

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