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2025年10月17日(金曜日)
災害時にいつもと変わらぬ食事「フリーツ」 おかしのきくち 栄養やアレルギーに配慮
災害時にいつもと変わらない食べ物を届けようと、国のアレルギー表示対象の28品目を使わないお菓子「FREEats」を、ひたちなか市の「お菓子のきくち」が県内の直営店で売り出しました。商品は米粉クッキーと、ようかんで、それぞれ味が2種類あり、どちらも保存期間は5年以上です。
最近では、災害に備えて非常食だけでなく、普段食べている物が安心につながるという考えが広がっています。「FREEats」は、アウトドア用品や非常食などを販売する「グランデックス」が製造、販売を手掛け、「きくち」が販売を委託されました。「グランデックス」はもともと食物アレルギーがある子ども向けに商品を開発しましたが、「非常食は主食が多く、気持ちが休まらない」という声を聞き、災害時にも安心して食べられるようにと取り組み、「FREEats」を開発して長期保存も可能にしたということです。「お菓子のきくち」は、14年前の東日本大震災の経験を活かし、連携しました。災害時、避難者のアレルギーの有無に関わらず配布できるため、避難所運営の負担軽減にもつながります。おやつや、備蓄用として導入するニーズの獲得を目指していて、普段も好まれ、いざという時にも食べ慣れたお菓子で、少しでも落ち着いてもらえればと、アピールしています。