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2025年10月08日(水曜日)
坂東収賄事件 元市役所職員に懲役1年執行猶予3年
取引先から賄賂を受け取ったとして収賄の罪に問われている、元坂東市役所職員で坂東市中里に住む戸高千利被告52歳の判決公判が10月8日、水戸地方裁判所で開かれました。有賀貞博裁判長は、戸高被告に懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
判決によりますと、戸高被告は2023年6月から、2024年12月にかけて、坂東市内の水道工事業者が随意契約をとれるよう便宜を図り、その見返りに現金3万円や軽自動車1台など、時価総額およそ27万円相当を賄賂として受け取りました。戸高被告は9月の初公判で起訴内容を認め、被告人質問では犯行の動機について「生活が苦しかった」と供述しました。有賀裁判長は判決理由で、「公共事業の公正さをないがしろにする行為で、市民の信用を失墜させた」としつつ、「被告人には反省の色が見え前科も無い」として、懲役1年の求刑に対し、3年の執行猶が付いた懲役1年の判決を言い渡しました。