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2025年09月17日(水曜日)
緊急対策必要な下水道管が県内10.5キロ
(写真提供:茨城県)
下水道管の全国特別重点調査の結果、茨城県内では、あわせておよそ10.5キロで道路の陥没に繋がる緊急性の高い破損が見つかっていることがわかりました。全国では愛知県に次いで2番目の長さということです。
国土交通省は、埼玉県八潮市で1月に発生した下水道管の破損が原因とみられる道路の陥没事故を受け、1994年度以前に設置された内径2メートル以上の大規模な下水管について地方公共団体に対し、3月、特別重点調査を優先実施するよう指示していました。
茨城県下水道課によりますと、茨城県内には、腐食しやすい箇所など優先実施箇所に該当する下水道管があわせておよそ31.5キロあります。詳しい調査を進めた結果、緊急度1と判定された下水道管が、あわせておよそ10.5キロと判明しました。緊急度1とされる箇所を含む下水道管があるのは、土浦市、龍ケ崎市、牛久市、ひたちなか市など8つの自治体です。国からは、茨城県に対し、応急措置ではなく原則1年以内に速やかに対策を取るよう指示が出ているということです。茨城県下水道課では、「重く受け止めている。設計開始は来年度(2026年度)はじめになる。国には、工事費の5割負担と技術的支援を求める」などとしています。