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2025年09月03日(水曜日)

茨城県内の倒産、去年を上回る恐れ

茨城県内の企業倒産件数は去年(2024年)を上回る恐れがあることが、帝国データバング水戸支店のまとめでわかりました。それによりますと、8月までの倒産が105件と2024年に比べ13件、率にして14%増えています。特に8月単月の倒産件数は、前の年の同じ月にくらべ、11件増えていました。

8月までの8か月間のひとつきあたりの倒産件数13件を9月から12月までそのまま加算すると去年の154件を上回ることになります。原材料やエネルギーなどのコスト高により、売上が伸びても利益が出にくく採算が悪化するケースが多いほか、2020年からの新型コロナ禍に金利なしで受けた融資の返済や借り換えが出来ない資金繰りに行き詰まるケースが目立っています。今後も、県内の企業経営の環境が好転する題材に乏しく、帝国データバング水戸支店では、アメリカのトランプ大統領が示した追加関税の動向が製造業に影響を及ぼし、調達金利の上昇に苦しみ、収益基盤の弱い中小企業の淘汰が進む恐れがあるとしています。

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