ニュース

2025年08月19日(火曜日)

ゼロ戦搭載の機銃も 「昭和」伝える展示 昭和100年で企画展 石岡

石岡市内の昭和時代を写真で紹介する企画展が、石岡市立ふるさと歴史館で開かれています。企画展「昭和百年」は、今年が昭和100年の節目であることから、戦前戦後の昭和の風景を知ってもらおうと企画され、当時の写真などが展示されています。

昭和中期の常磐線の石岡駅を写した一枚には、蒸気機関車とみられる車両が写っていました。電化に備えた施設が整備されていましたが、まだ使われていない状態と思われ、1960年以前の、石岡付近の常磐線が電化されていなかった時代は、電車ではなく、 機関車が客車を牽引する形で、人の移動の多くを担っていたことが伺えます。

また、1940年代の戦争中にあった、石岡海軍航空基地に配備されていたとされる「ゼロ戦」に搭載された20ミリ機銃も展示されています。おととし、 石岡駅の東側で見つかったもので、ほぼ原型をとどめた戦争資料として、戦争の記憶を今に伝えます。

さらに、日中戦争の際、中国・南京で咲いていた「花ダイコン」の種を「平和の象徴」として日本の各地に植える運動を始めた、薬学者で軍人、石岡市出身の 故・山口誠太郎さんの活動についてのパネルも展示され、活動が広がった経緯も紹介されています。加えて、 昭和初期の市内の大火事後の復興や、昭和後期の宅地開発の写真も展示されました。企画展は10月5日まで開かれています。

新着記事一覧