産総研 バイオものづくり研究棟 つくばに

つくば市にある産総研・産業技術総合研究所は8月5日、微生物などのバイオプロセスによるものづくりを産学官で連携する「バイオものづくり研究棟」を、つくば市内にオープンさせました。

企業が使える居室と実験室を4セット整備したほか、活発な議論ができるよう交流スペースも設置しました。すでに、東京に本社があるオフィス製品製造の「コニカミノルタ」が研究ラボを設けています。

開所式には、経済産業省や産業界、自治体などの関係者が集まり、樽酒を割って祝いました。産総研はバイオものづくり研究を集約するため「バイオものづくり研究センター」を4月に発足させています。

開所式であいさつする油谷幸代センター長です。

生命工学領域の千葉靖典領域長は、これまでの取り組みとして、ミドリムシから作る高性能の接着剤開発が進んでいることを明らかにしました。バイオプロセスを用いたものづくりは世界的に広がっていて、温室効果ガスの排出削減など、地球規模の課題が研究を後押ししています。