ニュース
2025年07月24日(木曜日)
国の新規事業化決まる 都市軸道路の 利根川橋梁 今後は着工時期が焦点
つくば市と千葉県三郷市を結ぶ都市計画道路「都市軸道路」のうち、利根川に架かる「仮称・利根川橋梁」が今年度、国の補助事業として新規事業化され、着工の時期が待たれています。
都市軸道路は現在、各所で延伸・改良事業が進められており、着工されていないのは、千葉・茨城県境の利根川の架橋のみとなっています。都市軸道路は東京・秋葉原とつくば市を結ぶTX=つくばエクスプレスの整備に合わせ、道路交通の利便性も確保しようと計画されました。埼玉県三郷市の東京外郭環状道路から「三郷流山橋」を通って流山市へ。そして、千葉県柏市から守谷市、つくば市までの全長およそ30キロ、すべて4車線で整備されます。外環道からつくば市内までが、ほとんど右折も左折もないまっすぐな4車線です。完成すれば、沿線の各自治体同士のアクセスも飛躍的に向上することが期待されています。
都市軸道路は県の計画でTXとの一体的な整備に位置付けられていて、守谷、つくばみらい、つくば、千葉県の柏、流山の沿線5市は11年前から早期事業化の要望を続けてきました。8年前には5市で期成同盟会を結成し、活動を強化し、1月には大井川知事や千葉県の熊谷知事らと国土交通大臣に要望書を提出しました。現状、茨城県と千葉県をつなぐ橋同士の間隔はおよそ13キロで、周辺の橋付近は慢性的に渋滞が生じています。利根川橋梁の周辺では、常磐自動車道守谷サービスエリアのスマートインターチェンジの開通が決まり、さらに、プロ野球ヤクルトの2軍施設の建設と市総合公園の開業も決まっています。相乗効果にも期待が集まっていて、今後は着工の時期が焦点となります。