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2025年07月22日(火曜日)

旧川田家 登録文化財に 主屋など5件  つくば  地域の交流の場で繁栄

国の文化審議会が7月18日、答申した登録有形文化財に、つくば市北条地区の「旧川田家住宅」の主屋と炊事場、風呂、石塀などの5件も含まれました。市などによりますと、川田家は1919年に三越の大番頭だった川田盛蔵によって、土浦市藤沢から移築された邸宅です。移築された邸宅は都市的な新しい生活様式に適した住宅となり、北条地区では交流の場となっていました。

主屋は瓦ぶきの木造2階建てで、付書院と名付けられた書籍が並ぶ部屋の繊細な造りや、装飾が、特有な造形となっています。

炊事場と風呂は珍しい洋風の建築で、切り妻屋根や縦長の窓が取り付けられ、洋風のデザインがほどこされています。5件ともに、装飾的な造りを伝える建造物とされ、「国土の歴史的景観に寄与している」と評価されました。つくば市内の国の登録有形文化財は今回を含めて21件で、北条地区には今回の登録で、16件の国の登録有形文化財が集中することになります。

川田家住宅は通常は無人で公開されていませんが、北条地区でのイベントの際には一般公開の機会があるということです。

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