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2025年07月11日(金曜日)
自主防災 役割学ぶ 那珂 鬼怒川被災 須賀さん強調
被災地の教訓から自主防災の役割を学ぼうと、那珂市で、常総市防災士連絡協議会会長の須賀英雄さんを招いた講演会が開かれました。
須賀さんは常総水害を10年前に経験し、常総市根新田町内会の事務局長も務めています。須賀さんは7月4日の講演会で、地元の自主防災会活動について話し、日ごろの備えの大切さを訴えました。
常総市根新田地区では、鬼怒川の決壊で地域の9割が床上浸水しました。建物の上階へ垂直避難した住民は水が引くまで3日間、家から出られませんでした。行政から避難指示が出ているのに大丈夫だろうと根拠のない判断があったことと、避難計画がなく右往左往しているうちに水が押し寄せたことが原因でした。これを教訓とし、高齢者や体の不自由な人などに避難を始めるよう呼びかけ、「その逃げ遅れを防ぐのがマイ・タイムラインだ」と強調しました。
講演は、那珂市内の建設会社が安全衛生表彰の催事の一環として開きました。