ニュース

2025年07月04日(金曜日)

筑波大学 女性教員20人募集へ  状況の改善を目指し

筑波大学が女性の教員を20人、新たに採用することになりました。現在の女性教員の割合は20・7%で、この改善を目指します。20人のうち、14人は准教授と助教で、女性限定の公募という手法を用います。女性教員の具体的な採用人数を大学が示すのは例が少なく、多様性のある人材を集め、教育や研究のさらなる発展を目指します。OECD=経済協力開発機構加盟国の高等教育機関の女性教員比率で、日本は最低の30%で、筑波大学の20・7%も低い水準です。思い切った女性採用に踏み切ることで、比率改善へ向けた動きに踏み出します。

筑波大学の計画によりますと、現在の女性教員の数は368人で、全学的な採用の実施によって、イノベーションの分野を深める研究と教育に向けた体制構築を進めたい考えです。イノベーションの分野では、多様性のある組織が高い成果を上げることが知られています。大学も多様な人材の確保が求められ、女性比率の低い大学は海外の優秀な研究者を獲得できないという危機感が強いとされています。

新着記事一覧