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2025年06月30日(月曜日)
災害に備え機械講習 排水ポンプなど3車両 自治体職員など対象 国交省
茨城県の自治体職員などを対象にした、災害対策用の機械の操作講習会が6月26日、千葉県香取市で開かれ、東日本大震災で東北の被災地に出動した車両などの扱いを学びました。
操作訓練は「排水ポンプ車」「照明車」「衛星通信装置車」の3つのタイプの車両を使って実施されました。震災時はこれらの車両が合わせて250台以上、全国の国土交通省の出先機関から集められ、東北の被災地で活躍しました。このうち、排水ポンプ車は浸水地域に出動し、あふれた水を河川などに排水して被害を最小限にします。大人1人で持ち運び可能な重さ35キロのポンプを4台積むことができます。ポンプ1台の排出力は毎分7・5立方メートルです。かつて、同じ能力のポンプは、200キロ以上の重さがあったということです。訓練ではポンプの組み立てや水中への投入、排水運転など一連の作業を体験したほか、注意点を学びました。
利根川下流河川事務所は今回の講習会を、霞ケ浦河川事務所と共同で行っていて、排水ポンプ車については、2つの事務所で合わせて4台、保有しています。