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2025年05月29日(木曜日)
茨城県秘書課職員の自殺問題 第三委「副知事言動に問題」
茨城県秘書課の男性職員が去年(2024年)自殺した問題で、県が調査のために設置した第三者委員会が、報告書の結論として、副知事からのパワハラはなかったとする一方で、遺書の内容から見て、職員がパワハラを受けていたと感じたことは明らか」と付帯意見を付けていたことが関係者への取材で判りました。県は今年(2025年)2月に報告書の概要を説明した際、付帯意見の存在を明らかにしていませんでした。
茨城県は、職員の自殺の原因が職場環境にあると遺族から疑念を持たれたため弁護士ら4人による第三者委員会を設置して調査していました。そして、今年2月、記者会見で結果を説明した際、飯塚博之副知事による男性職員へのパワーハラスメントはなかったとしていました。しかし、遺族の関係者は、職員の遺書に「経験したことのない数の叱責、非難の言葉」「人格を否定されるような言葉、パワハラと呼べる」などと記されていたことを明らかにしました。また、報告書の付帯意見では「副知事の言動にまったく問題がなかったわけでもない。男性職員が、パワハラを受けていたと感じたことは明らか」と記されていたということです。
大井川知事は、5月28日の定例記者会見で、「公表できるものに限って発表している。それ以外のコメントは差し控えたい」と述べました。