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2025年05月28日(水曜日)
常陸那珂工業団地第1期拡張地区にJX金属
常陸那珂工業団地の第1期拡張分の土地分譲について、茨城県は、5月27日、第一次分の9・4ヘクタールを、非鉄金属大手の「JX金属」におよそ28億円で売却すると発表しました。常陸那珂工業団地の拡張部分については、半導体や次世代自動車など先端産業の集積を目指し、茨城県が2023年度から整備し土地分譲を進めています。全体面積の43%にあたる9・4ヘクタールの購入を決めた非鉄金属大手の「JX金属」は、銅やレアメタルなど先端素材の製造・販売、金属リサイクルなどの事業を展開しており、特に、北茨城市の磯原工場で生産する半導体の配線に使う金属の薄膜材料は、世界でおよそ6割のシェアがあります。
27日茨城県庁に大井川知事を訪問した林陽一社長は、「安心して拡張、事業に邁進できる土地取得。雇用に貢献するなど期待に応えたい」などと説明しました。大井川知事は「半導体材料、先端材料のトップランナーが製造・開発の拠点を置かれることは今後の茨城の未来にとって大きな意味を持つ」と応じました。
終了後、JX金属が、記者団の取材に応じ、1500億円あまりの建設費を投じて2025年度中に試運転するひたちなか新工場の追加用地として、「中長期的な需要増の業務拡張を見越し用途を決定する」などと説明しました。