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2025年05月13日(火曜日)

1メートルと1キロ基準の計器公開 産総研、条約締結150年

世界の計量単位を統一することを目的とした「メートル条約」の締結から5月20日で150年になります。これに合わせ、つくば市の産総研・産業技術総合研究所は5月13日、長さ1メートルの基準となる「メートル原器」と、質量1キロと定めた「キログラム原器」を報道陣に公開しました。

産総研によりますと、メートル原器は、国際度量衡局が30本製作し、日本は1889年に1本を受領しました。細長い棒の両端に刻まれた目盛り線の間隔が1㍍と定められました。同じ年に、国際キログラム原器の複製も受け取りました。内部に分銅があり、少しのちりの付着も許されず、一般公開されていません。いずれも「基準」としての役割を終え、国の重要文化財に指定されています。産総研計量標準総合センターの臼田孝総合センター長は「メートルの単位は共通言語として意思疎通のツールであり、普遍性がますます重要になる」と話しました。メートル条約は1875年5月20日に締結され、日本は1885年に加わりました。

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