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2025年05月02日(金曜日)
災害時のリハビリ拠点を筑波大学附属病院に 能登支援の経験生かす 茨城JRAT
県内のリハビリ関連団体でつくる、茨城災害リハビリテーション支援協会・茨城JRATは、大災害時、対策本部を筑波大学附属病院に設置することになりました。今年3月、茨城県と結んだ協定の中に、大災害時の対策本部は常に附属病院に常設すると規定し、スタッフ間の連携を深め、大災害時の関連死の防止、早期の自立生活再建を目指します。これまでの対策本部は派遣の際、ニーズの把握に困難な場合がありました。去年の能登半島地震では、現地に対策本部がなかったことによる職種間の連携不足が指摘されていて、能登での支援の経験を備えに生かします。
茨城JRATは大災害時、医師や理学療法士などでつくるチームを派遣します。2015年の常総水害などで活躍し、去年の能登半島地震では初めて県外にチームを派遣しました。筑波大学附属病院は広めのスペースを確保でき、リハビリのスタッフも多いということです。茨城JRATの災害支援は、県から、高齢者、障害者、妊婦、子どもなど支援が必要な避難者情報を収集し、避難所や仮設住宅で、福祉用具の手配をはじめ、生活環境の改善に当たります。