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2021年12月24日(金曜日)
2018年ベビーホテルで赤ちゃん死亡 経営者に5256万円慰謝料 判決
水戸市の認可外保育施設で3年前、生後7か月の赤ちゃんが死亡した事故の損害賠償裁判で、水戸地方裁判所は
12月24日、保育施設の男性経営者に慰謝料など5256万円を支払うことを求める判決を言い渡しました。
この事故は3年前の2018年7月、水戸市大工町にあった認可外の保育施設であるベビーホテルに預けられていた生後7か月の赤ちゃんが、窒息しているとみられる状態で迎えに来た母親によって発見され、その後、病院で死亡が確認されたものです。
民事裁判では事件が発生した時、赤ちゃんがうつぶせの姿勢で寝ていたかどうか、また、死因が窒息死であるかどうかが争われていました。
水戸地裁の阿部雅彦裁判長は24日の判決で、原告の主張を全面的に支持し、「赤ちゃんがうつ伏せの状態だったことは明らか。被告が注意義務を怠ったことにより窒息死した可能性がある」と指摘しました。
そして、慰謝料など5256万円を原告である母親に支払うことを求める判決を言い渡しました。
判決の後、赤ちゃんの母親と弁護士が記者会見し、47歳の母親は「被告からまだ謝られていない。預けたのが悪かった。子供に会いたい。帰ってきてほしい」と涙ながらに話しました。