ニュース

2025年04月14日(月曜日)

協力会社が、上限秒数経過後の 危険察知・告知を失念 東海第二制御盤火災

東海第二原子力発電所の中央制御室で2月に発生した制御盤の火災で日本原子力発電は、装置を試験作動させた際、立ち会った協力社員が、交換した部品「ヒューズ」の通電時間の上限を超えたにもかかわらず、電話に気を取られて危険を察知できず、関係者に知らせなかったことが原因と明らかにしました。東海村内で4月11日開かれた原子力所在地域首長懇談会後の取材に、坂佐井豊・常務東海事業本部長が語ったものです。

中央制御室の制御盤の火災については、大容量のヒューズに交換したものの、作業前に示される協力会社からの工事要領書に大容量のヒューズへの変更や通電秒数の上限も記載されていなかった事が判っています。坂佐井本部長は、記者団から「立ち会ったメーカーの職員が、通電時間を超えた時点で危険という気付きはなかったのか」との問いに「現場にいた人間は承知していたようだったが、バルブがある原子炉建屋にいた別の職員との電話のやりとりに気を取られ、失念してしまったようだ」と説明しました。原子力所在地域首長懇談会の座長をつとめる東海村の山田修村長は「現場の人が、おかしい事に着付く安全文化へ向け、意思疎通してほしい」と注文を付けました。

新着記事一覧