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2025年04月04日(金曜日)

当事者キャスティング 普及に手引き書  筑波大学

エンターテインメントの世界で、障害のある役をその当事者が演じる「当事者キャスティング」と呼ばれる、新たな流れが広がりつつあります。

筑波大学が「当事者キャスティング」の導入を促そうと、手引書を完成させました。演者側が準備すべきこと、制作スタッフ側が配慮や調整すべき項目を盛り込みました。双方で話し合いながら作成する「情報提供シート」についても紹介し、演者個人の障害特性や、得意・不得意なことなどを書けるようにしました。演者の個性や違いを認めること、年齢相応に接すること、当事者本人に話しかけることなども記載し、実用性を持つ内容にしました。

筑波大学の卒業生で脚本家の藤井清美さんは、3月19日、都内で記者会見しました。手引書づくりは、藤井さんが障害のある俳優の演技指導に携わったことなどをきっかけに始まりました。近年、障害のある人専門の芸能事務所も登場しています。障害のある人の役を健常者が演じていたものを当事者が演じることで、現実に近い社会をリアルに表現できます。しかし、障害を持つ演者が実際の現場に挑むと、様々な情報に囲まれて混乱し、コミュニケーションが難しくなったことがあったということです。

筑波大学の大村美保助教は藤井さんと共同で手引書を製作しました。今後、業界に手引書の内容を周知することにしていて、すべての人が活躍できる社会に向け、さらなる改善に取り組むということです。

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